おいしく食べて長生き/透析食クッキング&セミナー
西岡医師(宮古病院)が講話
「楽しく作って、おいしく食べて長生きできる透析食」をテーマに透析食レシピクッキング&セミナー(主催・バイエル薬品など)が14日、市働く女性の家(ゆいみなぁ)で開催された。セミナーでは、講演と調理実習が行われ、透析食を健康食と位置づけて食材や栄養の知識を得ながら食生活のストレスをなくして楽しく過ごすことが呼び掛けられた。
開会のあいさつでは、全国腎臓病協議会の宮本陽子理事が「透析食を健康食として考えてほしい。きょうは宮古島の食材をふんだんに使った料理が紹介されるので楽しみながら学んでほしい」と呼び掛けた。
講演では、宮古病院の西岡典宏医師が「透析患者に必要なリンの知識」の演題で講話した。
西岡医師は、高リン血しょうは、動脈硬化などの病気を増やすことから、リンを適切な値に保つことが長生きの秘けつで、治療のためにはリンの多い食事を知って摂取しすぎないようにし、内服を守ることなどを呼び掛けた。
講演後は、「宮古島食材を使って透析食を作ろう」をテーマに調理実習が行われ、自らも人工透析を受けている管理栄養士の野嵩正恒さんがミニ宮古そば▽変わりおにぎり▽宮古島野菜のかき揚げ-などの作り方を紹介した。
また、ミニ宮古そばは、高校生カフェ「んまがぬ家」で提供されている宮古そばを透析食にしたレシピが紹介された。
参加者たちは、リンの基本的な知識と日常生活の中で自らの血清リン値をコントロールすることの大切さ学びながら、調理実習では楽しみながら透析食づくりに挑戦した。