12/13
2025
Sat
旧暦:10月24日 先負 丙 
教育・文化 社会・全般
2010年11月17日(水)9:00

宮古高校生物部が最優秀賞/崇城大学エコデザビオトープコン

多種共存を目指す設計


森山准教授(左)から賞状と記念品が西里君に手渡された=16日、宮古高校

森山准教授(左)から賞状と記念品が西里君に手渡された=16日、宮古高校

 崇城大学主催のエコデザインプロジェクトビオトープコンテスト部門で宮古高校生物部が作成した設計が最優秀賞を受賞した。同大学の森山聡之准教授が16日、同校を訪れ生物部員に賞状と記念品を授与した。森山准教授は「このプロジェクトは初めての試みで、宮古高校の発表内容は素晴らしい内容であり、提案だった。審査した学生たちも同じ感想を持っていた」と絶賛した。


 部員を代表して、賞状を受け取った西里公作君(3年)は「今回の応募は、自分たちとしては新しい作業だった。部内でいろいろなことを討論して研究が進められたことが今回の成果であり、受賞できて本当にうれしい」と述べた。

 同校の川満健校長も「発表内容のレベルの高さに高校生でもここまでできるのかと驚いている。生物部で頑張った西里君は長崎大学に合格した。大学でもいろいろなことを学んで将来は宮古のために頑張れる人材になることを期待している」と話した。

 宮高生物部のメンバーは、西里君と一緒に今回の設計図作成を行った垣花武志君(2年)のほか、下地真生さん(同)、加島未奈子さん(1年)、比嘉望美さん(同)、平良晃嗣君(同)の4人。

 ビオトープとは、野生の生き物が生息できる場所を指し、急速に都市化が進み、多くのビオトープが失われた近年、自然との共存が持続的な社会を支える土台であるとして、人工的にビオトープを作る活動が盛んになっている。

 同大学では、大学内の防災調整池を、戦後から高度成長期前の自然状態の池に近づけるためのビオトープ設計図の募集を行ったところ8グループからの応募があり、宮高生物部の設計が最優秀賞に輝いた。

 宮高生物部の設計テーマは「多種共存を目指したビオトープ」で、一般の人が観察でき、環境学習に利用できる場として、なるべく手入れをせずに維持できるメンテナンスフリーを目指している。

 外周に巨石(直径約20~30㌢)をすき間ができるように組み合わせ、そのすき間を甲殻類や魚類などの生息場所としているほか、魚類やヤゴなどの水生昆虫の生息環境創出のためになるべく複雑な環境を作り出すことが必要として流木も導入している。

 こうしたアイデアが高く評価され、同校の設計は最優秀賞となり、学内の池にはこのアイデアの多くが取り入れられ、現在も自然状態の池に近づける取り組みが展開されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!