05/04
2024
Sat
旧暦:3月25日 先負 丁 
産業・経済
2017年7月16日(日)9:06

宮古地区15年度 レンタカー1748台

4年連続で増加/観光客の受け皿拡大

 宮古地区におけるレンタカー台数は、2015年3月末時点で1748台となり、4年連続で増え、2011年同時期の1・56倍に膨らんだことが沖縄総合事務局陸運事務所のまとめで分かった。観光客の増加や個人旅行化などが背景にあるとみられ、今後もさらに需要が伸びると予想されている。事業者は69社で、10年前に比べてほぼ倍増している。観光客の受け皿として大きな役割を果たしている一方、過当競争に突入。各事業者ともハイブリッド車の導入や、外国人への対応など、利用者に合わせた幅広いサービス提供にしのぎを削る。

 レンタカー台数は、観光客数の増加に伴い年々増え続け、2008年度には1000台を突破。15年度には、前年度に比べて一気に300台増え1700台となった。

 16年度は集計中だが、レンタカー業界では2000台を超えているのではないかと推測されている。

 本土と宮古を結ぶ新たな航空路線の開設や、外国クルーズ船の相次ぐ寄港などで、今年度は80万人の観光客が見込まれている。

 さらには、国際線の受け入れ機能が強化される下地島空港を含めた開発など、今後も観光客の増加が予想され、レンタカーの需要はさらに活発化するとみられている。

 各社とも夏の繁忙期に備えて増車するものの、オフシーズンには稼働率が落ち込むため、この時期の経費削減が課題となっている。

 県内を中心に営業を展開しているレンタカー会社の店長によると、以前は約300台あった車両を、半分の150台にし稼働率の向上を図った。

 また、低燃費や環境性能の高さで知られるハイブリッド車や、ファミリー層に対応できるワゴン車を導入し、効率的なサービスを推進した。

 外国人にも対応できる多言語対応のカーナビも全車に設置。地図や標識などを英語、中国語、韓国語の三カ国語で表記した「ロードマップ」も作製し、配布している。

 さらには、地理不案内の解消と、安全徹底を兼ねた車線離脱警報装置や衝突警報装置も全車に備えた。

 同店長は「宮古は公共交通機関が少なく、観光には車は外せない。離島も三つの橋でつながっており、レンタカーは強みだ」と指摘。「車を有料で貸し出すだけでなく、いかにお客様を満足させるかに尽きる」と述べ、利用者のニーズに合わせた事業展開が重要だとした。



記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!