12/16
2025
Tue
旧暦:10月26日 大安 戊 
教育・文化
2018年2月26日(月)8:56

比嘉さんを功労者表彰/苧麻績み保存会

長年の功績たたえる


長年の功績が認められた比嘉さん(右)に下地会長から表彰状が送られた=25日、宮古島市伝統工芸品センター

長年の功績が認められた比嘉さん(右)に下地会長から表彰状が送られた=25日、宮古島市伝統工芸品センター

 上野字野原の市伝統工芸品センターで開催していた「第8回苧麻糸展示会」最終日の25日、2017年度功労者表彰式が同センターで行われ、比嘉トヨさん(88)に宮古苧麻績(ブーン)み保存会の下地ヨシ会長から長年の功績を称えて表彰状が送られた。

 表彰を受けた比嘉さんは「私たちの心の中には一本一本の苧麻糸が見えている。苧麻糸は私たちの命。この素晴らしい宮古の伝統を継承し、さらに広めていくために楽しみながら一緒に頑張っていこう」と後輩たちに呼び掛けた。

 1929年に生まれた比嘉さんは4歳のころから苧麻績みの手伝いを始めた。戦中戦後の厳しい時代を乗り越えて、苧麻績みの技術を継承してきた。

 その技術は高く評価され、2007年度から現在まで、同保存会の苧麻糸手績技術者養成事業における伝承者養成講習の講師を務めて後進の指導に尽力したことなどが高く評価された。

 また、この日は苧麻糸手績み技術者養成講習会閉講式も行われ、初級講習を修了した23人に修了証書が下地会長から手渡された。

 修了生に対して、下地会長は「この3年間に修得した技術をしっかり自分のものにし、さらに後継者に伝えていってほしい」と呼び掛けた。

 修了生を代表して下地恵美子さんは「こうして苧麻糸績みに取り組んでいると先輩たちのすごさを改めて感じる。先輩たちから受け継いだ技術をしっかりつなげていく取り組みをこれからも行っていきたい」と決意を述べた。

 同保存会は、選定保存技術保存団体として文化庁および県の補助を受けて「苧麻糸手績み伝承者育成事業」を実施している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!