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2010年12月1日(水)9:00

大神小中廃校を決定/市教委

12月議会に上程へ


地元では大神小中学校の存続を望む声が上がっている(写真は大神島)

地元では大神小中学校の存続を望む声が上がっている(写真は大神島)

 宮古市教育委員会は、休校となっている大神小中学校を2011年度から廃校とすることを11月29日の定例会で決めた。市議会12月定例会(12月7日開会予定)に、廃校に伴う条例の一部改正案を上程する。可決されれば、廃校の手続きを進める方針。地元は存続を求め、住民や島出身者の署名を添えた要請書をきょう1日にも市教委に提出する。


 川上哲也教育長は30日、同議案を上程する理由として「過去2回の地域懇談会で、地元住民から廃校してもやむを得ないとの声があった」と述べ、廃校については地元と確認済みとの考えを示した。一方、大神自治会長の友利行雄さんは(62)は、「10月下旬に大神出身で宮古島市内に住む女性から子ども1人を入学させたいとの話があった。11月中旬に総会を開いたところ、住民から一度廃校と決めたが、1パーセントでも存続できる可能性があれば、地元として存続を要請すべきとの声が上がった」と話した。

 そのことを受け、地元住民や宮古島、沖縄本島に住む島出身者に呼び掛けて存続を求める署名を集めたという。友利さんは「議会開会まで何日かある。あきらめたくない」と語った。

 大神小中は、1933年に狩俣小中学校から分離独立し、大神分教場としてスタートしたのが前身。57年に大神小、中の校名にし現在に至っている。95年4月、当時の平良市教育委員会は児童、生徒が不在のため、当分の間休校することを決定。しかし、96年に豊見城村(当時)から転居したきょうだい2人が入学し、同年5月1日に再開した。2007年4月に創立50周年を迎えたが、翌年08年から再び休校していた。

 児童生徒数はピーク時には50人を超えていたという。また、大神分教場時代から数えると、これまでに190人余の卒業生を送り出している。


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