12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済
2018年7月21日(土)8:55

施肥、土寄せの徹底を/きび技術員会

春植えの管理方法示す


被害が大きい春植え圃場の管理方法を説明するさとうきび技術員会のメンバー=20日、県宮古合同庁舎

被害が大きい春植え圃場の管理方法を説明するさとうきび技術員会のメンバー=20日、県宮古合同庁舎

 台風8号の直撃に伴う春植えのサトウキビ被害を受け、宮古地区さとうきび技術員会(神里春樹会長)は20日午後、県宮古合同庁舎で開いた会見で今後の管理方法を示した。現状のまま栽培する場合は鶏糞や施肥及び地際の土寄せを行うよう助言、状況次第では株出し処理の実践も勧めた。

 台風8号は10日、宮古島地方を暴風域に巻き込みながら西に進んだ。この間の強風でサトウキビでは葉の裂傷や梢頭部の折損被害が発生。特に春植えや株出しの圃場で目立った。

 地区全体の春植えの被害率は30・2%だが、一部の圃場の被害率は70~80%に達しており、今後の管理方法について戸惑いを見せる農家もいるという。

 この現状を踏まえて技術員会が複数の管理方法を示した。今期の収穫が見込めると判断した場合は▽鶏糞または速効性の化成肥料を施用して回復を促進する▽強風のため、キビの根元に穴が開いている場合は土寄せを行う-を促した。

 株出し処理の場合は速やかな実践を強調。生育期間を確保するため遅くとも7月中に実施し、収穫を遅めにすることを提案した。

 今期の収穫が難しいと判断する場合は、県農業共済組合の一筆全損分離補償の利用を呼び掛けた。収穫不可が認められれば、被害圃場における収量の7割分の補償が受けられる。

 そのほか夏植えや株出しに移行することも一つの方法として提示した。株出しを選択する場合は、いま圃場に残っているサトウキビの切り戻しを行い、9~10月に改めて株出し管理作業を行うよう助言した。

 会見で技術員会の神里会長は「緊急的な対応としての管理方法になる。どう対応すれば良いのかという部分で一つの判断材料にしてほしい」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!