12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政
2018年11月28日(水)8:59

防疫体制の強化求める/下地島空港

要請書を手渡した長濱政治副市長(右)と県農林水産部の仲宗根智農業振興統括監=27日、県庁

要請書を手渡した長濱政治副市長(右)と県農林水産部の仲宗根智農業振興統括監=27日、県庁

 【那覇支社】国際線の就航が見込まれる「みやこ下地島空港ターミナル」が来年3月30日に開港することを受け、宮古島市の長濱政治副市長は27日、県庁を訪れ、同空港経由で海外から家畜伝染病が侵入することを阻止する防疫体制の強化などを求める玉城デニー知事宛の要請文を提出した。農林水産省動物検疫所沖縄支所に対しても、同様の要請を行った。


 長濱副市長は要請の中で、「県内肉用牛農家の約4割が宮古地域で営んでおり、海外旅行者などの増加による海外悪性伝染病の侵入が懸念されている」と指摘。「下地島空港において、家畜伝染病予防法に基づく動物検疫上の指定空港として早期に指定してもらいたい」と述べた。

 また、「拠点産地品目のマンゴーをはじめ、果実・果菜などの植物においても、病害虫などの侵入が懸念されている。空港での水際対策や監視体制の強化が重要な課題だ」と訴え、植物防疫法で定める飛行場としての指定も求めた。香港や台湾などで家畜伝染病が治まっていないことも指摘し、生産農家が安心して(外国人)観光客を迎えることができる体制を構築する必要があると強調した。

 要請書を受け取った県農林水産部の仲宗根智農業振興統括監は「今回の要請については、指定空港化に向けた要件を確認しながら、可能な限り対応できるように取り組んでいきたい」と応じた。

 同部畜産課の仲村敏課長は「われわれも一緒になって宮古の畜産を守るために水際防疫の強化に努めていきたい」と述べた。

 また、長濱副市長らが同日午後に訪れた農林水産省動物検疫所沖縄支所の町田香支所長は「事情は理解している。われわれとしてやれるところはしっかり体制を整えてやっていきたい」と語った。

 県は、下地島空港を家畜伝染病予防法に基づく動物検疫上の指定空港にするよう、来年1月中にも農林水産省に要望する見通し。植物防疫法については、那覇植物防疫事務所に対して準備が整い次第要請するという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!