12/15
2025
Mon
旧暦:10月26日 大安 戊 
教育・文化
2019年2月10日(日)8:56

イノシシ飼育の可能性/市総合博物館文化講座

菅原さん 友利元島遺跡から考察

 市総合博物館で9日、文化講座が開かれた。講師に招かれた浦添市教育委員会文化財係主任で動物考古学に詳しい菅原広史さんが「イノシシのいた宮古島の遺跡」と題して講演した。菅原さんは5~8世紀の遺跡とされる城辺の友利元島遺跡から数多く出土したイノシシの資料から「イノシシを飼育していた可能性を示唆するもの」と説明した。

 講座は2018年度地域の特色ある埋蔵文化財公開活用事業の一環。県内では動物考古学を研究する専門家は少なく、菅原さんの講演は注目されている。

 菅原さんは「琉球列島には約3万7000年前から2万6000年前の間にイノシシが登場したと考えられる。この頃のイノシシは現在のイノシシより大きかったことが分かっており、宮古島でもピンザアブなどで旧石器時代にも相当する時期の遺跡から見つかっている」と説明。その上で「氷河期時代に中国から渡って来たと見られる」と推測し、今後の研究で検討していく認識を示した。

 市上野地区にあるピンザアブ洞穴からは過去に約2万5800~2万6800年前(旧石器時代)の化石人骨が発見されている。

 菅原さんは、特に友利元島遺跡に注目し「イノシシを中心とした動物利用は、宮古島の無土器期としては他に例がない。イノシシを主たる食料としている」と考察した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!