05/07
2024
Tue
旧暦:3月28日 赤口 庚 
社会・全般
2019年4月7日(日)8:59

津波よけ、豊年願う/城辺砂川

上比屋で「ナーパイ」/アーグやクイチャー奉納


元気よくクイチャーを踊って奉納した=6日、城辺砂川

元気よくクイチャーを踊って奉納した=6日、城辺砂川

 津波よけを願う伝統祭祀「ナーパイ」が、旧暦3月初めの酉(とり)の日に当たる6日、城辺砂川地区の上比屋(ウイピャー)山とその周辺で古式にのっとって行われた。参加した女性たちは、ダティフ(和名ダンチク)を潮が上がる境界線に突き刺し結界とし、その結界から津波が上がって来ないように願った。円陣でクイチャーを奉納し、災害のない実り多い豊年に感謝した。

 女性たちは、上比屋山の頂上部にあるマイウイピャームトゥの祭場に集まり、ナーパイ・アーグなどを唱えた。その後一列になって山を下りながら、古くから伝わる特定の場所にダティフを立てた。

 海岸では輪になり、ユークイ・アーグ(豊饒を乞う歌)に合わせて踊りを奉納した。

 女性たちが下山で儀式を執り行う中、祭場に残る男性たちは船をこぐ真似をして、津波がこの地を襲わないように願った。

 祭祀を執行するうるか自治会長の饒平名健二さん(60)は「今後も若者たちに伝統行事を継承していく。ナーパイが無事終え、良かった」と笑顔で話した。

 松元直美さん(52)は、孫の前里碧来さん(上野小3年)と當眞りおんさん(同)、孫の友達の砂川のぞみさん(砂川小1年)と一緒に参加した。松元さんは「孫たちが楽しそうだったので、とても良かった」と感想を話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!