12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2010年12月28日(火)9:00

止水壁工事に着手/仲原地下ダム

削孔機現場に入る


工事現場にそびえ立つ削孔機=27日、仲原ダム建設現場

工事現場にそびえ立つ削孔機=27日、仲原ダム建設現場

 宮古伊良部地区国営かんがい排水事業で建設が進められている仲原地下ダムは、削孔機(穴を掘る機械)による止水壁築造工事に入った。現場には、削孔ドリルを備えた高さ約30㍍の削孔機がそびえ立つ。仲原ダムの有効貯水量は920万㌧と既存3(砂川、福里、皆福)、計画2(仲原、保良)の5ダム中最大規模。同事業は将来、島中に水が行き渡っても年中使える十分な水量確保と、伊良部への送水を目的とする。


 地下ダムは、海に流出している地下水を止水壁でせき止めてためる構造。止水壁は、削孔ドリルで石灰岩を砕きながら孔をくっつけるように掘り進め、削孔後セメントミルクを注入して造る。先端を行くこの特殊技術は、世界から注目を集めているという。

 仲原ダムの場所は、城辺の友利地内。2010年度では、止水壁の総延長2350㍍のうち、126㍍の工事(事業費約4億1000万円)を発注した。

 宮古伊良部地区国営かんがい排水事業では仲原ダム(有効貯水量920万㌧)と保良ダム(同160万㌧)を新たに建設。既存の砂川(同680万㌧)と福里(同760万㌧)、皆福(同40万㌧)を合わせた総有効貯水量は2560万㌧となり、現在の1・7倍に増える。

 宮古における国営かんがい排水事業は、1971年の186日間に及ぶ大干ばつがきっかけとなった。宮古地区を対象に87年に着工した第1次は、2000年に完工。第2次の宮古伊良部地区は、2009年4月に着工した。総事業費523億円のビックプロジェクトは、仲原ダム建設と、伊良部導水管敷設が始まり、本格化した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!