12/17
2025
Wed
旧暦:10月27日 赤口 己 
産業・経済
2019年8月4日(日)9:00

黒糖の在庫対策で予算要求へ/内閣府

安定供給に向け実証事業


多良間産の黒糖(資料写真)

多良間産の黒糖(資料写真)

 【那覇支社】宮腰光寛沖縄担当相は、2日の閣議後会見で「黒糖の在庫問題の背景には、製糖業者における販売・保管調整等の体制が脆弱(ぜいじゃく)なため、サトウキビの増産に十分に対処できていないことがあると考えている。適正な保管管理の仕組みの構築や販売部門の強化等が必要と考えている」などと述べ、県産黒糖の安定供給に向けた実証事業を行うため、来年度予算に概算要求する方針を示した。

 県産黒糖については、県内の黒糖製糖工場が合計で3247トンの在庫を抱えているとされる。サトウキビの豊作で県内での黒糖生産量が約9000トンで推移しているのに対し、国内での消費量が7000~7500トンにとどまっていることが理由という。サトウキビが不作で黒糖生産量が減少した時期に、県産に比べ安価な輸入黒糖に切り替えられた事例もあるとされている。

 会見で、宮腰沖縄相は「黒糖については、県が一括交付金(ソフト交付金)を活用して製造コストと販売価格の差額を助成している。現在、製糖業者が交付金を受ける時期が製糖後の7月となっており、製糖業者が生産者に支払いを行うための資金調達が経営上の負担となっている。交付金の支払い時期を改善するよう、私から県に対して要請した」と述べた。

 また、「サトウキビは沖縄県のシンボル。黒糖とサトウキビ生産は、基幹産業として地域の経済活動に大変重要な役割を担っている。分蜜糖に関しても、増産プロジェクトを立ち上げて支援しているが、黒糖地帯でも増産に向けて頑張っていただく必要がある」と強調した。

 その上で、「そのために、安定供給の構築、販路拡大の取り組みの強化をやっていく必要がある。実証として来年度やってみるが、定着させていきたい。二度と、同じような安定供給の不備が原因で価格が大幅に下落したり、販路を失ったりということがないように、しっかり取り組んでいきたいと考えている」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!