05/03
2024
Fri
旧暦:3月25日 先負 丁 
社会・全般
2019年10月24日(木)8:57

「童謡が子供たち育む」/伊良皆さん、保育士らに講演

伊良皆さんの講演を聞く保育士ら=22日、富名腰公民館

伊良皆さんの講演を聞く保育士ら=22日、富名腰公民館

 ラジオパーソナリティーなどを務める伊良皆善子さんの「童謡の心を学ぶ」と題した講演会が22日、富名腰公民館であった。会場には小規模保育園、家庭的保育園の保育士ら約50人が集まり、伊良皆さんの童謡に対する思いを聞いた。伊良皆さんは「童謡こそが子供たちの心を育む」と話した。

 伊良皆さんはRBCiラジオやラジオ沖縄、FM沖縄などで7本のレギュラー番組を持っている。19年前から童謡作者のふるさとを全国へ訪ね取材している。童謡の背景にある愛と平和のメッセージを多くの人に語り継ぐ童謡コンサートや話し方教室、講演活動を行っている。

 伊良皆さんは「おもちゃ図書館」という障がい児と健常児が触れ合うイベントのコンサートで歌うことになり、音楽教室に通った事が童謡と深く関わるようになったと紹介。「45歳で音楽教室に通い、ピアノの伴奏に合わせて歌う時に優しい気持ちになった。その気持ちに気付いたことが、全国を回るきっかけになった」と振り返った。

 「七つの子」の作詞者野口雨情について「地球上のすべてのもの、とりわけ弱者に深い愛を注ぐ作家」と評した。童歌、唱歌、童謡についても説明し、「江戸時代から歌い継がれてきたのが童歌。明治になり、音楽教育が始まるのに合わせて作られたのが唱歌。唱歌はほとんどが外国のメロディーに日本語を乗せたもので、日本の作家が書いたものはなく、また子供たちには難しく、大人目線の歌詞だった。明治後期から大正初期に、著名な作家らが、童心をもぎ取られた子供たちが心配だとの呼び掛けに賛同し、多くの童謡が生まれた」と解説した。その上で「功利主義でない歌、童謡こそが子供たちの心を育む」と呼び掛けた。

 伊良皆さんは23日も市未来創造センターで「いらみなぜんこの童謡ものがたり」と題した講演会を開いた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!