12/15
2025
Mon
旧暦:10月26日 大安 戊 
社会・全般
2019年11月3日(日)9:00

住宅着工 4年で5.7倍/宮古島市

アパート建設は9.2倍/個人住宅は3割減


住宅需要が続き、着工が相次ぐ賃貸住宅=宮古島市内

住宅需要が続き、着工が相次ぐ賃貸住宅=宮古島市内

 宮古島市内の新設住宅着工数がここ4年で約5・7倍に増えていることが国土交通省住宅着工統計で分かった。特にアパートなどの賃貸住宅だけを見ると約9・2倍に跳ね上がっており、「建築バブル」が顕著になっている。建設業関係者は「現在、一段落といった一服感もあるが、住宅需要は今後もしばらくは続くのではないか」と見ている。一方、持ち家(個人住宅)の着工は3割以上減っている。

 住宅着工統計によると、宮古島市の住宅着工数は2015年度に持ち家(個人住宅)、貸家(賃貸住宅)、分譲住宅を合わせると320戸だった。16年度は対前年65%増の523戸、17年度は同122%増の1169戸、18年度は同55%増の1812戸まで増えた。うち貸家は15年度183戸、16年度404戸、17年度899戸、18年度は対前年度ほぼ倍増の1680戸になった。

 この4年で着工数は5・7倍、特に貸家着工数は9・2倍になった。着工数からみると市内の住宅は4年で約3800戸増えている。背景に15年に開通した伊良部大橋がけん引している観光客数の伸びがある。観光客数増加に伴ってホテル等の宿泊施設の建設が相次ぎ、島外からの建設作業員らの宿泊施設不足などから住宅需要が高まった。

 建設業関係者は「大型ホテルが相次いで建設されており、これからは建設作業員の住宅ではなく、ホテル従業員の住宅需要が続くだろう」と見立てている。

 一方で個人住宅の着工は減少している。15年度に125戸あったが17年度、18年度は100戸を割り込んでいる。関係者によると、建築単価の高騰と職人確保の厳しさがブレーキをかけている。島内の大手建設会社は「個人住宅はほぼ動いていない。当社で現在工事をしているのは1件だけ」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!