05/07
2024
Tue
旧暦:3月29日 先勝 辛 
社会・全般
2019年11月6日(水)9:00

「アララガマ魂」引き継ぐ

シンポジウムを初開催/沖縄宮古郷友連合会


シンポジウム「アララガマ魂から未来を語る」には約300人の郷友らが駆け付けた=4日、那覇市の琉球新報ホール

シンポジウム「アララガマ魂から未来を語る」には約300人の郷友らが駆け付けた=4日、那覇市の琉球新報ホール

 【那覇支社】沖縄宮古郷友連合会(福里栄記会長)などは4日、那覇市で初企画の公開シンポジウム「アララガマ魂から未来を語る」を開催した。宮古出身の有識者や経営者、企業人らによるパネルディスカッションが行われたほか、芸能活動を行っている宮古出身者による歌や踊りも披露された。会場には約300人の郷友らが駆け付けた。

 同シンポジウムは、宮古の「アララガマ魂」の本質を次世代につなげることが目的。福里会長は、開会あいさつで「先輩方は豊かで楽しい生活を夢見て沖縄本島に渡ってきた。アララガマ魂やワイドー精神を努力の支えにして、楽しい生活が送れる現在に至っている。ここで改めて宮古人のDNAや、アイデンティティーをみんなで討論してみよう」と呼び掛けた。

 パネルディスカッションでは、沖縄国際大学元学長の波平勇夫さん、琉球海運会長の山城博美さん、沖縄ヤマト運輸社長の赤嶺真一さんと、日本トランスオーシャン航空キャビンマネジャーの亀川智子さん(父親が下地出身)が登壇した。宮古出身で琉球新報社会長の富田詢一さんがコーディネーターを務め、総合司会はみゃーくふつの会会長の垣花譲二さんが行った。

 波平さんは「アララガマ精神の定義や実態はなかなか難しく、独り歩きしている側面もある。自分はやればできるという前向きな動機付けになれば、素晴らしいこと」と解説した。

 山城さんは「アララガマ魂の一側面として、宮古の人は進取の気性に富んで行動力がある。その精神を発揮して、郷土の発展や自分自身の成長につなげてほしい」と期待を寄せた。

 赤嶺さんは「アララガマ魂は体の芯から熱くなる好きな言葉。自己満足や独り善がりでなく、正しい努力をしているかを考えながら、座右の銘として常に思い浮かべる」と話した。

 亀川さんは「女性初の社内重役に尊敬する宮古出身の先輩がいて、まさにパッション(情熱)の固まり。厳しいが人情深い。宮古のDNAを持つ一人として見習いたい」と述べた。

 パネルディスカッション終了後には、サッカーJ2のFC琉球でキャプテンを務める宮古出身の上里一将選手からのビデオメッセージも放映された。

 アトラクションでは、アーティストのHIRARAさん、宮古舞踊んまてぃだの会家元の亀浜律子さん、オペラ歌手の黒島舞季子さんとピアニストの平良大司郎さんが、宮古のアララガマ魂を共有する歌と踊りを披露した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月7日(火)9:00
9:00

宮古馬、ビーチで啓蒙活動/観光客らに事故防止呼び掛け

下地与那覇の前浜ビーチで5日、宮古馬を同伴した水難事故防止活動が行われた。宮古島署地域課、市地域振興課の職員ほか、宮古馬2頭、馬の飼育員が参加し、観光客や市民にライフジャケットの適正着用などが記されたガイドブックを配布して海での事故防止を呼び掛けた。

2024年5月7日(火)9:00
9:00

「 また絶対来たい 」/思い出とともに帰路へ

連休最終日・宮古空港 最大10連休となった今年の大型連休は6日、最終日を迎え、宮古空港はUターンラッシュのピークとなった。南国の自然を満喫した観光客や里帰りした人たちが、大きな荷物と思い出を土産に帰路に就いた。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!