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産業・経済
2019年12月10日(火)9:00

牛競り販売額43億円/19年JA家畜市場実績

前年比べ2億8000万円増

 JAおきなわ宮古地区畜産振興センターは9日、宮古、多良間の家畜市場の2019年販売実績をまとめた。販売額は43億419万円で前年比2億8119万円増えた。子牛の1頭平均価格は71万6357円で、2年ぶりに70万円台を回復した。

 主流の子牛の上場頭数は5701頭(宮古4379頭、多良間1322頭)で前年より6頭減っただけで、前年並みを維持した。宮古は46頭減ったが、多良間が40頭増え、カバーした格好。取引成立頭数は37頭増え、5667頭だった。

 性別の子牛1頭平均価格は去勢が前年比2万6917円高の76万905円。雌は同5万7512円高の64万8153円となり、去勢、雌ともに値を上げた。

 平均キロ単価は2693円で前年より129円上げた。性別では去勢が前年比87円高の2776円、雌が同227円高の2556円だった。

 市場別に見ると、宮古市場の子牛1頭平均価格が前年比3万397円高の72万9591円、多良間市場は5万3355円高の67万2820円だった。平均キロ単価は宮古が96円高の2678円、多良間は大幅に252円上げ、2748円だった。

 成牛を含む上場頭数は前年より141頭多い6528頭。取引成立頭数は190頭多い6478頭だった。1頭平均価格は2万4527円高い66万4432円。平均キロ単価は56円高い2290円だった。

 市場別の販売額は宮古が33億9500万円、多良間が9億900万円。全体では前年より2億8119万円増えた。

 JAおきなわ宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は「多良間の増が大きいが地区全体として上場頭数が増えたことは良かった。価格は年間を通して高値相場で、それが年間の販売額に表れている。いい一年だった。宮古の場合は購買者が固定化されていることが大きい。宮古の牛が評価されていることの表れではないか。課題は頭数の確保。今年は維持できたが生産者の高齢化による廃業は止められない。規模拡大を含めて、どのように頭数を維持していくかが課題だ」と総括した。


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