12/07
2025
Sun
旧暦:10月17日 友引 己 
社会・全般
2020年2月6日(木)8:54

【行雲流水】(クルーズ船)

 宮古の方言で「タカ ヌ パナス〓(〓キに〇)」(鷹の感冒)という表現があった。寒露のころはやる風邪のことだ。今では、渡り鳥が運んでくるウイルスが風邪の原因だということがわかっている。ウイルスの遺伝子が突然変異を起こすと、感染経路(動物→動物、動物→ヒト、ヒト→ヒト)や感染力や致死率も変化し、特効薬のない「新型」が現れるという

▼中国武漢市で発生した「新型コロナウイルス」は、致死率は低いが感染力が強いようだ。中国政府は国外への団体旅行を禁止し、WHO(世界保健機関)は「緊急事態」を宣言した

▼春節旅行客を当て込んでいた観光地は青息吐息。宮古島でも中国からのクルーズ船が来なくなった。一時的ならともかく、長引けば各方面に影響が出るであろう

▼昨年、宮古島へ入港したクルーズ船は147回(台湾発を含む)。約40万人の観光客が来た。宮古でのクルーズ船客1人当たり観光消費額は2万1487円(乗務員を含む。沖縄県文化観光スポーツ部「平成30年度外国人観光客実態調査報告書」)。経済効果は約86億円と推計される

▼過去の新型ウイルス出現の場合と同様、今度の新型コロナウイルスも防ぎ止めることができるであろう。せめて、オリンピック開会までには「終息宣言」が出ることを期待したい

▼「健康のありがたさは、病気になってはじめてわかる」という。人間の危機意識は、差し迫った「感染症」には敏感だが、知らず知らずのうちに忍び寄る危機に対しては鈍感だ。気候変動、地下水汚染、生活習慣病などへの処方箋についても真剣に考えたいと思う。(柳)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!