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社会・全般
2020年2月18日(火)8:54

【行雲流水】(一輪のバラ)

 『薔薇二曲』(北原白秋)。一、薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク。ナニゴトノ不思議ナケレド。二、薔薇ノ花。ナニゴトノ不思議ナケレド。照リ極マレバ木ヨリコボルル。光リコボルル

▼この詩は生命の不思議、生命の神秘に気づかせてくれる。作者の北原白秋は後に子どもたちに語っている。「バラの木にバラの花咲く。何も不思議じゃないよね。でも、それを当然だと思う人はおバカさん。ここはぜひ、びっくりしておこうよ。不思議でしょう? 神秘でしょう? そう思う気持ちからいろんな学問が生まれるんだよ」

▼薔薇といえば、リルケの詩に「一輪のバラはすべてのバラ」という美しい一行がある。一輪のバラはすべてのバラと生きている不思議を共有しているということか。辻邦生は「目の前の一輪のバラを愛することは、すべての生を生きることと同じだ」と、生きることに希望をみいだした。「一輪のバラはすべてのバラ/そしてまた一輪のバラ/この花なしにどうして語れよう/私たちの希望であるものを」(リルケ)

▼ロシアの天文、物理学者ガモフに不朽の名著『不思議の国のトムキンス』がある。主人公のトムキンスはもろもろの事象に不思議を感じ、夢で、時空の相対性や量子の不思議な世界などを探求していく

▼子どもの世界は不思議に満ちている。しかし大人になるにしたがってすべてが「当たり前」のことになってしまう

▼科学でも、芸術でも、その創造活動の根底に不思議に驚く感性があり、そこから知的好奇心が生まれる。子どもたちには不思議に驚く心を!(空)


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