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社会・全般
2020年2月29日(土)8:54

【行雲流水】(新型コロナウイルス)

 このひと月余りのテレビや新聞は新型コロナウイルスの感染者を拾い上げることに余念がない。名前は出さなくても職業はきっちり出されてどこそこの何歳の男性あるいは女性が感染した、などと報道する。ウイルスに感染したことが大変なことになったと印象付ける内容だ

▼一般の人たちは感染と聞くだけで不安を引き起こす状態になっている。東京の友人からこんなメールが来た。「60代の施設の運転手がコロナ患者になった」と言われて少人数の定例会を止めたと。どこの施設の話なのかも分からないままに、ただ感染を恐れたわけだ

▼ウイルスに感染したからと言って疎まれるいわれはないはずだが恐怖心にあおられた人たちがあらぬところで恨み言を広げている

▼日本災害医学会が「新型コロナウイルス感染症対応に従事する医療関係者への不当な批判に対する声明」を発表した。痛切な声明である。武漢から帰国した800人の邦人やクルーズ船内の3700人に対しての健康管理、調剤、医療救護、700件に及ぶ搬送調整、170件余の救急搬送、取り上げればきりがないほどの人命を救うために「自分の身を危険にさらして活動した医療者」やその家族に対して不当な扱いをする管理者や経営者がいるというのである

▼不当な扱いの具体的な話は紙面の都合で割愛するが日本災害医学会の声明はホームページで全文を見ることができる

▼はやり病が猛威を振るう中での医療者や救急隊員の昼夜を問わない活動に感謝こそすれ汚れたものに触れたといって理不尽な扱いをする理由はないし、感染してしまった人を嫌悪するいわれもない。こういう時こそ冷静でありたいものだ。(凡)


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