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社会・全般
2020年4月2日(木)8:54

【行雲流水】(新年度)

 4月。年度が替わる。心の衣替えをする時節でもある。ピカピカの小学1年生にとっては、見るもの聞くものすべてが新鮮に映ることでしょう。他方、社会人1年生のなかには、夢と現実とのギャップに戸惑いを感じている人もいることでしょう

▼ともあれ、新人の〝伸びしろ〟は大きい。若い柔軟な頭脳と感性は受容性に富み、向上心も旺盛だ。やがて、学ぶことや働くことに「生きがい」を見つけ、たくましく成長していくことでしょう

▼作家司馬遼太郎氏は「21世紀に生きる君たちへ」のなかで、「自分には厳しく、あいてにはやさしく。それを訓練することで自己が確立されていく。そして〝頼もしい君たち〟になっていく」と言い残している。〝自己チュウ〟に陥りがちな現代人への戒めでもあろうか

▼フランスやイギリスの貴族社会では「ノーブレス・オブリージュ」という伝統があったという。財産、権力、社会的地位など「誇りある者」は進んで困難な任務を引き受ける義務を負う、という道徳律だ。かつては、日本にも武士道があった

▼だが21世紀の今は、身分制度はない。職業にも貴賤の区別はない。自由・平等の世の中だ。誰でも努力次第で「誇りある人間」になることができる。「誇り」と「ノーブレス・オブリージュ」は表裏一体だ、と司馬氏は言いたかったのかもしれない

▼とりわけ「全体の奉仕者」としての新人公務員諸兄には、心の片隅にとどめておいてほしい。〝ことなかれ主義〟に陥ることなく、業務遂行に必要な知見の習得にまい進し、問題解決能力の涵養に努めてもらいたい。(柳)


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