12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2011年1月14日(金)22:52

「複眼思考」(行雲流水)

 今年は〝うさぎ年〟、干支でいう卯年だ。十二支で5巡目の卯年生まれの人は還暦を迎える。還暦祝いがとりわけ盛んなのは、祖先から受け継いだDNAに十二進法が深く刻まれている証拠なのだろうか


▼十進法が大勢を制した現代でも、1日は24時間、1時間は60分、全方位は360度で、12の倍数だ。中国では1年を二十四節気に区分して自然観察や農作業の目安を作ったし、西洋でも1ダースは12本だ

▼小学校では最初に十進法を教え、やっとなじんだ頃に時間や度数を教える。この運算方法の大転換に子供たちは戸惑い、なかには算数嫌いになる子も出る。ものの見方は一通りではないとの現実にぶつかる最初の試練だ

▼電気はスイッチ一つで点いたり消えたりする。電流の開閉だけですべての数字を表すことができる、と考えた人がいた。二進法に基づくコンピューターの発明だ。デジタル化は映像処理や音声処理の領域にまで広がり、テレビは今年7月から「地デジ」に切り替わる

▼真理は一つだと思われがちな科学の世界でさえ、考え方の基準は変化してきた。経済の分野でも「パラダイム(座標軸)の転換」という言葉をよく耳にする。基準が変われば見え方も違うし、評価も違う。ここから新商品の開発や仕事の改革へ挑戦する道が開ける

▼しかし、慣れ親しんだ基準や習慣を変えることは容易ではない。祭祀などの前例踏襲は当然だが、経済活動における旧弊は停滞要因になっている場合が多い。今年は、複眼思考で身の回りを見つめ直すことから始めてみたい。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!