宮古産青果5・7㌧空輸/JTA
貨物臨時便を運航
日本トランスオーシャン航空(JTA)は12日、宮古-那覇線で貨物臨時便を運航した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、定期便減便に対応するもの。同社職員らがゴーヤー、トウガンなど約5・7㌧を機内に積み込み、宮古空港から那覇に向けて空輸した。
県が実施する「航空物流機能回復事業」における3月期の貨物臨時便に関する運航事業者に同社が選定されたことにより今回、臨時便を運航することになった。
同社は宮古島産ゴーヤーを円滑に輸送し、今後、出荷のピークを迎える青果などの生鮮品を滞貨させないように貨物の状況を見ながら、臨時便の運航を検討していくという。
この日は、那覇から約2㌧の貨物を積んだボーイング737-800機が午前11時20分に宮古空港へ到着し、ゴーヤーなどを積み込んだ後、那覇へ向けて午後0時20分に出発した。
同社の貨物を扱うランプグループ第3ユニットの狩俣昌弘ユニット長は「コロナの影響で減便が続く中、これから島内の農産物出荷が増えてくる。週末は利用客の荷物も多くなることから、状況を見極めて販売部へ貨物の臨時便を要請したい」と話した。
その上で「生産者の要望に応えるため青果などの鮮度を保ち、いち早く届けることに努めたい。航空会社として地元に貢献していきたい」と話した。
上野地区の農家の男性は「今年はコロナの影響を考えて収穫量を減らしたが、貨物臨時便運航はありがたい。これからも安心して農産物が栽培できるように取り組みを続けてほしい」と話した。
同社は昨年度も宮古発那覇行き便、那覇発宮古行き18便、計38便の貨物臨時便を運航している。