12/07
2025
Sun
旧暦:10月18日 先負 庚 大雪
社会・全般
2021年4月27日(火)9:00

「安全性分からない」/保良弾薬庫

見学で地元住民/防衛局の開催方法にも疑問の声


保良訓練場内に設置されたテントで防衛局の職員らから説明を受ける住民。手前の工事は覆道射撃場とみられる=25日午前、城辺保良

保良訓練場内に設置されたテントで防衛局の職員らから説明を受ける住民。手前の工事は覆道射撃場とみられる=25日午前、城辺保良

 沖縄防衛局は25日、一部供用が開始された陸上自衛隊「保良訓練場(弾薬庫)」で地元の保良、七又の両地区の住民を対象にした見学会を開いた。約60人の住民が参加し、弾薬庫も含め、訓練場に整備される施設の説明を受けた。参加者からは見学会実施方法や説明などについて「(施設の)安全性がよく分からない」と疑問の声が上がった。

 見学会は午前と午後の2回に分けて実施。保良公民館から陸上自衛隊宮古島駐屯地の隊員らが、マイクロバスで住民たちを同訓練場まで案内した。

 訓練場では参加者らはテントの下に集められ、同局の職員らが説明を行った。

 参加者によると説明時間は約30分間で、内容は弾薬庫や現在建設中の覆道射撃場、廠舎(しょうしゃ)などの概要だったという。説明後には質疑応答も行われた。

 同訓練場には弾薬庫3棟の建設が予定されており、このうち2棟は3月末で完成している。

 参加した会社員の50代男性は「弾薬庫に入れるミサイルなどは経済産業省の規定に従って貯蔵するという説明があった。弾薬庫の安全性を訴えていたが、正直よく分からない。施設も整備中なのでまだ半分しかできていないという印象だ」と不満を口にした。

 保良自治会の砂川春美会長は「各施設を巡り説明してくれると思った」と述べ、参加住民からは「このような見学であれば(弾薬庫施設ではなく)公民館でもよかったのではないか」「中に入ってしっかり見るという意味では理解できた」「完成してから再度見学させてほしい」との感想があったことを紹介した。

 その上で「参加した人たちにも(陸自配備には)賛否はある。自治会役員として、住民の不安解消のために今後も協議をしていきたい。今回の見学会は70点くらい」と評価した。

 見学会について同局では「防衛省としては保良訓練場の施設整備について部隊による運用を開始する段階となったことから、地元住民を対象に現地見学会を開いた。訓練場内の施設に関わる説明などを行った」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!