05/02
2024
Thu
旧暦:3月24日 友引 丙 
社会・全般
2021年12月26日(日)9:00

観光客から「協力金」/保良自治会

東平安名崎の保全に充当/宮古では初の取り組み

 

協力金制度の運用を報告する保良自治会の役員ら。手前にあるのが納入機器=25日、東平安名崎

協力金制度の運用を報告する保良自治会の役員ら。手前にあるのが納入機器=25日、東平安名崎

城辺の保良自治会(砂川春美会長)は21日から、東平安名崎を訪れた観光客に「入場協力金」を求める自治会独自の制度を開始した。支払いは任意で300円以上。市や国の許可を得て、納入機器とプレハブ小屋を設置した。集まった協力金は漂着ごみの清掃活動など同岬の整備・保護・保全の費用に充てる。自治会としては市内初の取り組み。

自治会役員らが25日、会見を開き、運用開始を報告した。来年1月18日には、オープニングセレモニーを開催する予定。砂川会長は「清掃活動のため、任意で協力を求めている。観光地のモデルケースになればうれしい」と期待した。

清掃活動以外にも天然記念物「テンノウメ」の群生地の保護や、1・8㌔に渡る道路両側にテッポウユリの植栽にも取り組む。マムヤの墓の保全や御嶽(うたき)の整備も実施する。

運用には当たっては、久高島や屋久島(鹿児島県)での協力金制度に携わる「テクノ・スクエア」と業務提携した。協力金は同社が管理し、清掃費用などを出すほか、利益の一部は自治会に納める。

協力金は現金だけでなく、QRコード決済にも対応。機器は駐車場から灯台に向かう入り口に設置されている。来訪者の75%が納入することを見込んでおり、21、22の2日間だけで約8万円が納入されたという。

保良漁港の海岸は、冬場に漂着ごみが多い地域。清掃活動は主に地元住民が行い、雇用や経済活性化につなげたい考え。

同岬はススキやアダンの繁殖が拡大し、見晴らしの良い景観が変わり、テンノウメの群生地も浸食されているという。今後、国の許可を得た上で、枝の切り落としなどを進める。

保良自治会は、7月に座喜味市長に協力を要請。座喜味市長は「試行的、モデル的に実施してみたらどうか」と理解を示していた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!