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社会・全般
2011年3月29日(火)23:10

旅立ち(行雲流水)

 明日で3月も終わり、4月に入る。別れと出会い、旅立ちの季節である。官公庁や会社、各組織の新しい陣容が整い、清新な雰囲気が漂う。小学校には、学校生活を始めるかわいらしい元気な1年生たちが希望を胸に入学する。中学校は卒業生を各高校に送り、新入生を迎え、心身の大きな成長を遂げる重要な3年間の生活をスタートさせる


▼高校を卒業した生徒たちは、あるものは実社会に飛び出し、あるものは上級学校へ進学する。卒業歌として全国で愛唱されている『旅立ちの日』は歌う。「飛び立とう未来信じて、弾む若い力信じて、この広い大空に」

▼この卒業の年、東日本を襲った未曾有の災害があって、国民が結束して、分けあい、助けあい、励ましあったことを忘れることはないだろう。「人は共に生きている」ことを実感し、胸に刻んでの旅立ちであるに違いない

▼「社会に冷笑的で、個人的だった日本の若者が積極的に社会参加する者に変わった」という声も聞こえてくる。社会をみんなで支えあって人間らしく生きられる社会に変革させる力の息吹である

▼そのためには、個人的な心情はもとより大切だが、それだけでは不十分で、それを可能にする社会の仕組みや制度が重要である。それを推進する政治への関心を持ち続けたい

▼先ほどの歌は述べる。旅立つものは「思い出を強く抱いて飛び立つ」。別れは思った以上に重いものになる。故郷の山河や肉親、友達との懐かしい思い出は心の原点として大切にしていきたい。


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