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産業・経済
2011年3月31日(木)9:00

宮古地区キビ生産量 4年連続30万㌧の豊作/宮糖城辺

今期製糖操業を終了


機械刈り原料を工場に搬入するトラック=29日、宮古製糖城辺工場

機械刈り原料を工場に搬入するトラック=29日、宮古製糖城辺工場

 宮古製糖城辺工場の2010-11年産サトウキビの製糖操業が30日、終了した。搬入された原料は11万556㌧で豊作型、平均糖度は14・04度と基準糖度帯を上回る平年値以上の成績となった。操業を終えた宮糖伊良部工場と沖糖宮古工場の原料を合わせた宮古地区の生産量は30万㌧に達し、4年連続の豊作を裏付けた。来月操業を終える宮糖多良間工場の原料を含むと32万㌧台になる見通し。


 宮糖城辺は1月7日に今期操業をスタートさせた。一時はボイラー機器の故障で工場を停止させるトラブルもあったが、生産農家やハーベスターオペレーターの積極的な協力を受けて、手刈り、機械刈りの原料を効率よく搬入してきた。

 搬入82日間の累計成績をみると、搬入量は前期に比べて4000㌧減少、反収は7・5㌧だった。平均糖度は1度弱下がったが、いずれも平年以上の成績を確保。品質は中盤まで13度台だったが終盤に上昇し、14度台の品質に落ち着いた。最終的な1㌧当たりの農家平均手取額は2万2637円となった。

 品質区分をみると基準糖度帯(13・1~14・3度)の原料が全体の42・03%、基準以上が39・40%で基準以下は18・57%だった。

 搬入された原料で最も多かった品種が宮古1号の21・64%、農林15号が20・49%で続いた。農林27号は18・65%だった。収穫の方法は71%が手刈り、機械刈りは28・8%。

 今期操業について宮糖の安村勇社長は「収量については豊作だと言えるが品質がなかなか上昇しなかった」と強調。品質低下の要因として昨年10月の台風14号接近ほか、日照不足や雨の多さなど気象条件を挙げた。

 一方で「今期は平年並みか、それ以上の成績だった」と今期製糖操業を評価。「生産農家やハーベスターの運転手の皆さんの協力のおかげ」と製糖操業関係者に感謝を込めた。

 宮糖城辺の終了で宮古地区3工場の製糖操業が終了。宮糖多良間工場の原料は2万㌧以上になるため、全体の生産量は32万㌧台に達する見通し。


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