12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済
2011年4月23日(土)9:00

農家総手取額は74億1900万円/2010-11年産サトウキビ

生産量は32万4000㌧/4年連続で平年上回る


 宮古製糖多良間工場の2010-11年産サトウキビの搬入作業が22日に終了し、宮古4工場すべての原料実績がまとまった。宮古地区全体の生産量は32万4197㌧、品質は全工場で基準糖度に達した。農家総手取額は74億1900万円。生産量、総手取額ともに前期に比べ減少したものの、4年連続で平年の成績を上回った。


 今期の生産量は前期に比べ2万5000㌧少なかった。品質は、前期15度台だった宮古本島内2工場と宮糖伊良部工場が14度台、同多良間工場は13・22度と低糖度だった。品質低下の要因は昨年9、10月に接近した台風を含む気象条件が影響した。

 この結果、農家総手取額は前期に比べて約6億5000万円減少している。ただ、1㌧当たりの農家平均手取額をみると、宮糖多良間工場以外は2万2500円以上の取り引きが行われ、台風被害を受けながらも平年以上の成績となった。

 工場ごとの農家平均手取額は沖縄製糖宮古工場が1㌧当たり2万3337円で総手取り額は31億8369万7000円に達した。平均糖度が14・66度と最も高かったため、手取額も高値だった。今期搬入された原料は13万6431㌧。

 宮糖城辺工場には11万556㌧の原料が搬入され、平均糖度は14・04度。1㌧当たりの農家平均手取額は2万2637円で、総手取額は25億269万3000円となった。

 宮糖伊良部工場の今期原料は5万3318㌧。平均糖度は14・13度で1㌧当たりの農家平均手取額は2万2753円となり、総手取額は12億1315万9000円だった。

 22日に搬入を終えた宮糖多良間工場には2万3892㌧の原料が運び込まれた。平均糖度は13・22度と近年にない低糖度。基準糖度帯以上の原料は22・85%にとどまり、基準内が30・31%、基準以下の原料が全体の46・83%を占める厳しい内容となった。

 同工場によると、台風による塩害被害のみならず、地力の低下なども品質低下の要因に挙げられるという。

 同工場の1㌧当たりの農家平均手取額は2万1751円、総額は5億1967万5000円だった。

 農家の収入は、工場が農家に直接支払う原料代金(1㌧当たり標準額5971円)と国が経営安定対策費として支払う交付金(同1万6320円)で構成されており、品質の高低によって手取額が変動する仕組み。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!