博愛の精神、永遠に 建立から150年の節目 ドイツ皇帝博愛記念碑
上野宮国沖で座礁した独商船の船員救助への謝意として、ドイツ皇帝から「博愛記念碑」が宮古島に贈られて今年の3月で150周年を迎える。上野地域では「博愛の日」が設けられるなど、命懸けで船員らを救助した住民の行動が現代まで語り継がれている。
ドイツ皇帝から贈られた博愛記念碑は平良港近くに現存する。150年の節目を祝おうとNGO宮古島市国際交流協会が中心となって、市や関係機関に働き掛けている。
1873(明治6)年7月、台風に遭ったドイツ商船ロベルトソン号が台風の影響により、上野宮国沖で座礁、難破した。地元住民が救助し、約1カ月間、手厚くもてなし無事帰国させた。
ドイツ皇帝・ウィルヘルム一世は、宮古島の島民の勇気と博愛の精神をたたえ、博愛記念碑を宮古島に贈った。事故発生から3年後の1876年3月20日に平良西里に建立されて、22日に除幕したという。建立70年後の1956年には県指定史跡に登録されている。
旧上野村では救助した7月12日を「博愛の日」と定め、博愛の心を地域の誇りとして、長く語り継いできた。2023年には事故発生から150年を迎えたことを記念し、式典を挙行。救助に関わった住民の子孫に表彰状が贈られた。
今年は、記念碑建立150年の節目の年となるため、国際交流協会は、市主催の記念式典の開催を求めている。行政の各部門、学校、観光・経済団体、市民ボランティア、在日ドイツ関係者など幅広く参加することを目指して行動している。
記念式典には
▽離島の地域社会とヨーロッパを直接つないだ文化的・外交的交流の原点を市民が再認識する
▽島民の「博愛」精神を広く市民に広め、道徳教育へ貢献できる
▽日本とドイツ間の国際交流と友情の歴史を次世代へ継承できる
-をメリットに挙げている。





