05/01
2024
Wed
旧暦:3月22日 赤口 甲 
産業・経済
2011年6月25日(土)9:00

累積赤字26億6000万円に/マリンターミナル社

11年連続債務超過


2010年度の決算などを承認した総会=24日、平良港ターミナルビル

2010年度の決算などを承認した総会=24日、平良港ターミナルビル

 宮古島市などが出資する第三セクター・宮古島マリンターミナル社(社長・下地敏彦市長)の第21期定時株主総会が24日、平良港ターミナルビルで開かれた。2010年度決算はホテル棟売却に向けて資産を10億1654万円減損(圧縮)処理したため、過去最大の9億5575万円の赤字を計上。累積赤字は、26億6469万円に膨れ上がった。同社は、2000年度以降11期連続債務超過に陥っている。下地市長はホテル棟売買契約保証金の入金が、今月末に予定されていることを明らかにした。総会後、新役員による取締役が開かれ、社長に下地市長を再選した。

 同社の今年3月末現在の負債総額は、38億2174万円。総資産の19億2704万円を負債が18億9469万円上回る債務超過となった。前期までの赤字の要因は、ホテル棟の賃貸料値下げが主。積み重なる赤字が、資産を食いつぶし経営を危機に陥れた形だ。借金返済は、06年4月から滞っている。

 同社は現在、東エンタープライズ(池間稔社長)とホテル棟の売却交渉を進めている。売却後、民事再生申立による再建を目指す。この際は、債務圧縮に対する債権者の合意が課題になるという。

 下地市長は「売却後、再建計画の策定に着手する」と述べた。

 今後の重要課題に、ホテル棟売却後の事業継続を挙げる。「再生計画の策定に当たっては、伊良部大橋完成後のターミナル施設について、公益的性格を有する港湾ターミナル機能を維持していくのか、従前とは全く変わった施設に変貌していくかなどについて、検討していく必要がある」としている。

 新役員は次の通り。
 下地敏彦(再)垣花義一(同)与那嶺雅深(同)金城唯士(同)黒島正夫(同)野津武彦(同)山城博美(新)池宮力(新)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!