05/01
2024
Wed
旧暦:3月23日 先勝 乙 
社会・全般
2011年7月28日(木)9:00

「基本的考え方」を答申/県振興審議会

平会長、新機軸投入を強調/仲井真知事「日本の先行モデルに」


平会長(中)が仲井真知事(右)に答申書を手渡した=27日、県庁、知事応接室

平会長(中)が仲井真知事(右)に答申書を手渡した=27日、県庁、知事応接室

 【那覇支社】県振興審議会(会長・平啓介琉球大学顧問)は27日、仲井真弘多知事に「沖縄21世紀ビジョン基本計画」の素案に当たる「新たな計画の基本的な考え方」を答申した。同ビジョンはポスト第4次沖縄振興計画の県側原案。同答申を基に県は、具体的な計画案を作成する。10月に再度、同審議会に諮問し、4次振計終了後の2011年4月の実施を目指す。答申で平会長は「従来の枠を超えた新機軸を投入する必要があると考える」と述べ、引き続き検討を続け、国との協議に反映されることを強調した。仲井真知事は「日本の先行モデルになる内容」と評価した。


 答申は同審議会の下に設けられた八つの専門部会で、それぞれに協議した。計891件の文言修正案が出され、大幅に加筆修正された。同部会のうち、離島・過疎地域専門部会においては、離島航路旅客船の再開をめぐり、委員と事務局案が対立するなどの経過があった。

 答申は沖縄21世紀ビジョン原案を一歩踏み込み、「県民の主体性」を強調。県が主体的に策定する計画との位置付けを加味し、沖縄の特殊事情を踏まえた新たな沖縄振興に関する法律の制定を求めて日本全体の発展につながる各種制度が講じられることなどのダイナミズムを強調している。

 さらに、東日本大震災の直後に提出された諮問案に対し、防災機能構築の必要性を付加し、「災害等に備えた事業継続体制の構築に貢献する」などの文言が追加された。

 知事答申で平会長は「県民、各界の意見を踏まえ、新たな法律と計画の制定に向け取り組むよう要望する」と述べた。答申書を受け取った仲井真知事は「委員の熱心な討議を確認できた」と審議会の労をねぎらった上で、「アジアを見据えた内容だ」として、計画実現に向け、国との協議に臨む姿勢を示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!