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教育・文化 社会・全般
2011年8月1日(月)9:00

下地、新城さんに山之口貘賞

宮古出身2人が同時受賞


下地さん(右)と新城さんに山之口貘賞の賞状と記念品が贈られた=7月29日、那覇市、琉球新報ホール

下地さん(右)と新城さんに山之口貘賞の賞状と記念品が贈られた=7月29日、那覇市、琉球新報ホール

 【那覇支社】第34回山之口貘賞(主催・琉球新報社)の贈呈式が7月29日、那覇市の琉球新報ホールで催され、下地ヒロユキ(本名・博之)さん(54)=宮古島市=と新城兵一さん(67)=那覇市=の宮古出身2氏に賞状と副賞が贈られた。同時受賞となった2人は宮古の同人誌「宮古島文学」で共に活躍した仲間。


 選考経過報告で選考委員の以倉紘平氏(詩人・H氏賞、現代詩人賞受賞)は下地さんの作品「それについて」(古仙文庫)を「自分の涙の始まりである海への郷愁をつづった美しい詩編」と評した。また、新城さんの作品「草たち、そして冥界」(あすら舎)について、「たくましく強く、真っすぐに生きられた自分の両親へのレクイエム」と評した。

 受賞者あいさつで、下地さんは「詩を書く時の孤独な沈黙の空間と、華やかで、きらびやかな祝賀会のギャップに戸惑いながらも、改めて貘賞のすごさとありがたさを実感している」と、また、新城さんは「今回の受賞で、心の深いところにあったしこりの様なものが、すっとほどけ、ある安堵のような静かな喜びを味わっている」と述べた。

 宮古や在沖郷友会から大勢の人たちが贈呈式に駆け付け、2人の受賞を見守り盛大に祝った。


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