12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政 社会・全般
2011年10月20日(木)9:00

新ごみ処理施設建設予定地 現施設後方に変更

周辺住民対象に説明会開く


建設予定地はし尿処理施設(写真奥)のある場所に変更された

建設予定地はし尿処理施設(写真奥)のある場所に変更された

 宮古島市は、新ごみ処理施設の建設予定地を既存施設の西隣りから、し尿処理施設のある後方に変更し18日夕、添道公民館で周辺住民を対象に説明会を開いた。変更の理由に①環境基準値を超えるダイオキシンが当初予定地から検出された②し尿処理施設の荷川取への移転予定③出入り口を隣接住民が希望する北側に設けることが可能-などを挙げている。長濱政治副市長は、参加者が9人と少なかったため、11月中にも説明会を再度開く考えを示した。


参加者が少なかった説明会=18日、添道公民館

参加者が少なかった説明会=18日、添道公民館

 基準値を上回るダイオキシンは、市が今年2月に行った独自の土壌調査で判明した。同所では昔、ごみの野焼きが行われていたという。濃度は乾燥土壌1㌘当たり1万4000ピコ㌘(1ピコ㌘は1兆分の1㌘)と、基準値の14倍。ダイオキシンに汚染された環境で工事に着手する場合、手続きや作業が困難になるため、計画の変更を検討した。

 質疑応答で、し尿処理施設跡地ついてダイオキシン調査を「するか、しないか」を確認した問いに、長濱副市長は実施すると明言した。建設に当たっては周辺住民も参加する建設委員会を設置し、環境調査を含め住民が納得する形で事業を進めていく考えを強調した。
 参加者の一人は、大気や水質の調査を定期的に実施してほしいと要望。長濱副市長は、施設の運営については公害防止対策協議会を設け、施設の監視や意見交換を行うとした。

 もう一人の参加者は、出入り口を北側にした場合、「市街地からのごみ搬入車は、坂を下りたり、上ったりしなければならない。なぜ、便利な南側しないのか」と質問。当局は「南側は住宅地に近く、通学路になっている」と述べ、理解を求めた。

 新ごみ処理施設建設は、現施設が稼働後34年と老朽化し、運転が不能になった場合、ごみ処理に混乱を来すことから急がれる課題になっている。

 事業スケジュールは、12年度に実質的な環境アセスメントを完了。13年度の着工を目指す。

 可燃ごみはすべて建物内に集め、臭気は外部に出さないようエアカーテンなどで閉じこめる。焼却炉はストーカ方式で、1日の処理能力は63㌧。リサイクルプラザが12㌧。リサイクルプラザでは、有価物を回収するとともにリユース(再利用)運動を展開し、家具や自転車などの修理・販売を実施する。研修室や展示室も設置する。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!