12/14
2025
Sun
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
産業・経済 社会・全般
2011年11月16日(水)9:00

ベイト剤、イモにも有効/県、普及へ実証展示ほ設置

効果試験では被害ゼロ確認


今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

 殺虫剤「プリンスベイト」の使用がサトウキビだけでなく、ゾウムシ類の被害の多いカンショ(イモ)にも拡大され、県は普及に向け、実証展示ほを県内各地に設置した。2010年に県病害虫防除技術センターが実施した効果試験によると、同農薬を使った畑の被害塊根率は0%だった。ベイト剤の適用拡大は、カンショ栽培農家に朗報となりそうだ。



 プリンスベイト剤は、誘剤(餌)で殺虫する餌タイプの農薬。カンショを食害しているアリモドキゾウムシと、イモゾウムシを対象にした宮古での実証展示ほは、下地地区の上地に設置した。


 品種は量が多く取れる加工用の「ちゅら恋紅」。ベイト剤は、10㌃当たり6㌔使用した。同品種の年間の10㌃当たり収量は2・5㌧程度を見込む。
 農家によると、被害塊根は収穫量の1割平均ぐらい出る。時には、全滅のケースもあるという。ベイト剤使用は、この被害を減らし商品化率を高める。


 9月に植えたカンショの収穫は、来年2月を予定している。同試験を担当する県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の久貝正樹さんは「茎を見ると、被害が出ている様子はない」と良い成果に期待する。
 実証試験では①収量②ゾウムシ類の被害率(商品化率)-などを調査する。


 県病害虫防除センターの試験によると、ベイト剤無使用区の被害率は22・2%、使った所は0%だった。
 同センターはゾウムシ類の被害を減らす方法に①サトウキビとの輪作②害虫が寄生する野アサガオの畑の周辺からの除去③被害塊根は畑の外に出す-なども挙げている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!