「家族愛」で飲酒運転根絶/交通安全運動出発式
「飲酒運転させない 家族の愛 仲間の絆 地域の輪」をスローガンとした2011年度年末・年始の交通安全県民運動(主催・市交通安全推進協議会)の出発式が21日、市中央公民館で開かれた。宮古島地区交通安全協会や宮古島署などの関係機関が一堂に集い、運動の重点となる①飲酒運転の根絶(飲酒運転を許さない環境づくり)②交差点の交通事故防止③子どもと高齢者の交通事故防止-に取り組んでいくことを確認した。
出発式には21組織・団体から約100人が参加。はじめに交通事故犠牲者に対する黙とうをささげた。
主催者を代表して同協議会会長の下地敏彦市長(代読)は、飲酒運転の検挙数が100件を超えている現状を指摘。「飲酒により体内に取り込まれたアルコールは、運動能力や判断力を鈍らせ死亡事故や重大事故につながる恐れがある」と述べ、悲惨な交通事故を防ぐためにも「飲んだら乗らない」の徹底を呼び掛けた。
宮古島署の島袋令署長は、同署管内における飲酒運転検挙数(18日現在)は昨年を25件上回る137件に上ることや「二日酔い運転」が増加していることを強調。「節度ある飲酒」と、地域全体が一体となった取り組みで交通事故の無い安全で住み良い街づくりに協力を求めた。
宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長、県宮古事務所の黒島師範所長がそれぞれ激励のあいさつを行った。
狩俣駐在所駐在員の赤嶺勝さんと息子の湊海君が▽交通ルールを守る▽飲酒運転はしない、させない▽子どもや高齢者、歩行者に思いやりのある運転をする-などとした交通安全宣言を読み上げた。