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社会・全般
2011年12月28日(水)9:00

震災被災者を激励/商工会議所

17世帯に「応援シール」収益金贈る


下地会頭から被災者家族の世帯主一人一人に義援金が手渡された=27日、宮古島商工会議所

下地会頭から被災者家族の世帯主一人一人に義援金が手渡された=27日、宮古島商工会議所

 宮古島商工会議所(下地義治会頭)は27日、東日本大震災の復興応援「みーやシール」の収益金(商品券)を宮古島市に避難している17世帯に配分した。シールは1枚5円で、会議所の会員らに10万枚を完売。下地会頭は「餅代ぐらいにしかならないが、足しにして良い正月を迎えてください」と激励した。


 商工会議所は被災者応援の第一弾として、10万枚(50万円分)を印刷し4月に販売を開始した。購入した会員らは牛乳や弁当などの自社製品に貼り販売。店頭のポスターには「普段のお買い物が、東日本大震災被災地の復興支援につながります」と書き、協力を呼び掛けた。シール販売は、来年3月まで続ける。

 被災者を代表してあいさつした鎌田昭三さんは、「地震、津波は未曾有の災害に余る大震災だった」と「3月11日」を振り返った。福島原発から17㌔地点に自宅がある鎌田さんの場合は、放射能汚染のために自宅に戻れないという最悪のケース。看護師の仕事の関係で、患者と一緒に雪の中をあちこち移動し、一段落後、やっとの思いで宮古島にたどり着いたという。

 鎌田さんは「義援金は正月を楽しく過ごすために大切に使いたい」と感謝した。

 塩谷かず江さんは先月、兄夫婦を頼って子ども3人と来島した。「宮古は人も気候もあたたかい」と感想。小学3年生の女の子は、まだ島の生活に慣れず毎晩、福島の父に泣きながら電話しているという。


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