12/15
2025
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
社会・全般
2012年4月22日(日)9:00

道端の木に奇妙なカゴ?

県がミバエ再侵入防止で設置


道端の木にぶら下がり人目を引いている「ウリミバエ不妊虫放飼用カゴ」=平良下里

道端の木にぶら下がり人目を引いている「ウリミバエ不妊虫放飼用カゴ」=平良下里

 「道路沿いの木にぶら下がっている2個のカゴには、何が入っているのかね」「なぜ2個なのか分からないし、奇妙なカゴだね」。市民から、カゴの存在を不思議がる声が出ている。


 近づいて見るとカゴには「ウリミバエ不妊虫放飼用カゴ」と書いた張り紙。県宮古農林水産振興センターなどが、同害虫の再侵入防止を目的に設置した。

 同センターのスタッフに「カゴに何が入っているか」「なぜ2個なのか」と聞いた。すると「カゴにはウリミバエ不妊虫の蛹を入れる。冬春期は1個だけ使うが、1週間に900万匹の大量放飼を必要とする夏場に2個使う」と説明があった。

 宮古地区では大神や伊良部、多良間を除く地域の190カ所に設置してあるという。センターは「カゴを持っていったり、壊したりしないで」と呼び掛けている。

 ウリミバエはゴーヤー(方言名・ゴーラ)等のウリ類やマンゴーなどに寄生する害虫。同ハエは、農作物に直接被害を与えるだけでなく、1匹でも発生が確認された場合は、ゴーヤーなど寄主植物の未発生地域への移動が法律で禁止または制限されるため、発生すると甚大な被害を受ける。

 宮古では、1987年に野生ウリミバエの根絶が確認された。再侵入防止のため、これまでは不妊虫の成虫放飼を行ってきたが、今回「蛹(さなぎ)のカゴ放飼」に変更した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!