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環境・エコ 産業・経済
2010年8月3日(火)19:22

上野のマンゴー園視察/総体バレー・仙台商高(宮城代表)

上地さん(中央)の説明を聞きながら玉つり用の糸を取り外す選手たち

上地さん(中央)の説明を聞きながら玉つり用の糸を取り外す選手たち

差し入れ縁で交流/上地さんのハウス 選手らが作業手伝う
 宮古島で開催されている美(ちゅ)ら島沖縄総体2010男子バレーボール競技出場のため来島している宮城県代表の仙台商業高校チームが2日、試合前に勝利を願ってマンゴーを差し入れてくれた市上野のマンゴー園を訪ね、施設を見学するとともに、玉つり用の糸を取り外す作業を手伝うなどして交流を深めた。

 

 仙台商業高校チームにマンゴーを差し入れたのは、市上野字宮国でマンゴー園と黒糖製造工場を営む上地克冶さん。現在、宮古島に長期滞在しながら上地さんの園を手伝っている宮城県出身の菅野孜さんから「地元から宮古島へ来るチームに何かできないか」との相談を受け、「宮古島の特産品を食べて試合を頑張ってもらおう」とマンゴーの差し入れを決めた。大会開幕前の7月29日、チームが滞在するホテルにマンゴー約20玉を届けた。

 
 大会では残念ながら予選で敗退となった同校。宮古島での思い出づくりとして、マンゴーのことをもっと知りたいと、上地さんのマンゴー園を訪れることとなった。すでに収穫を終えていて、実際に木になっているところを見ることはできなかったが、上地さんから栽培方法などについて説明を聞いた。ハウス内は、大きくなった実の重みで枝が折れることを防ぐ玉つり用の糸が多数、つり下げられたままの状態となっていて、選手たちはそれを取り外す作業を手伝った。

 
 その後は、上地さんの黒糖工場を見学。サトウキビから黒糖ができるまでの話を聞いたほか、上地さんから再びマンゴーが振る舞われた。選手たちは、目の前で切られていくマンゴーの大きさに驚いたり、「甘い」、「おいしい」など感想を口にしながら宮古島特産の味を楽しんだ。

 
 マンゴーをカットする体験をした石川拓朗君(3年)は「宮城では普段、マンゴーを食べる機会がほとんどないので、差し入れはありがたかった。マンゴーがどうなるのかも全然、知らなかったのでハウス見学は良い勉強になった。海もすごくきれいなので、またぜひ、宮古に来たい」と語った。千葉伸次監督は「現地でしかできないことを体験させてもらった。人の温かみを味わうことができ幸せです」と感謝の思いを述べた。
 

 上地さんは選手たちに「良い思い出ができましたか。仙台に帰ってもスポーツや勉強を頑張って。また思い出したら、宮古に遊びに来て下さい」と呼び掛けた。


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