12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2013年2月8日(金)9:00

スロープの傾斜が急/まちなかバス

車椅子利用者が乗降体験


車椅子利用者が実証試験運行が行われている「まちなかバス」に乗降体験した=7日、サンエーショッピングタウン宮古衣料館前

車椅子利用者が実証試験運行が行われている「まちなかバス」に乗降体験した=7日、サンエーショッピングタウン宮古衣料館前

 重度障害者の支援を行う自立生活センターまんたは7日、実証試験運行が行われている「まちなかバス」が、障害者や高齢者にやさしい交通システムかどうかを評価、検証した。同センターに所属する車椅子利用者の2人が乗降体験した結果、2台のバスの1台のみが車椅子でも乗降できるスロープを備えていたものの、スロープの傾斜が急で介助なしでは乗降が困難なことが分かった。体験者は「誰でも気軽に利用できるようにしてほしい」と改善を求めるとともに運行の継続も訴えた。


 乗降体験したのは友利英俊さん(49)と砂川幸夫さん。ともに車椅子利用者で、この日は同センターの職員2人が介助役として参加した。

 サンエーショッピングタウン宮古衣料館前-宮古空港、同空港-宮古病院までの約40分間という乗車体験だったが、2人ともスロープの乗り降りに四苦八苦。介助の手を借りて乗ったが、車内が狭いためUターンできず、降りるときは後ろ向きなって進むことを余儀なくされた。

 友利さんは「乗る時は良いが、降りる時は危険だと思う。一人では利用できない」と話した。2日前には、市役所から乗車しようとしたが、スロープが付いていないバスだったため、運転手から乗車を断られたという。

 砂川さんは「車椅子や乳母車を利用する人たちが安全に利用できるようにしてほしい」と語った。

 介助役の福里吉勝さんは「視覚障害者や聴覚障害者の利用者にも分かるように、次のバス停の名称をアナウンスしたり、電光掲示板で知らせることも必要では」と提言した。

 乗降体験した友利さんと砂川さんは、この日の体験を同バスに設置されているアンケート用紙に書き込み、市に対して障害者が利用しやすい交通機関の整備を求めることにしている。

 まちなかバスは4日から17日までの2週間、実証試験運行される。ルートは市役所平良庁舎を拠点に市街地の病院やスーパー、郵便局など人が集まるスポットや、空港と平良港を結ぶ。期間中は無料で利用できる。

 バス利用者にはアンケート協力が呼び掛けられ、その結果は生活交通ネットワーク計画の策定に役立てられるほか、今後の市街地コミュニティーバス運行実現の可能性についての判断材料の一つにされる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!