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社会・全般
2013年2月9日(土)9:00

相談件数は208件/法テラス12年実績

最多は離婚・相続の52件


 日本司法支援センター・法テラス宮古島法律事務所はこのほど、2012年の相談件数をまとめた。それによると1年間の相談総件数は208件で、うち民事は178件、刑事が30件。最も多かった相談は民事では離婚、相続などの家事事件が52件(29・2%)、次いで債務整理の34件(19・1%)。刑事では被疑者からの相談が19件(50・0%)で、そのほとんどが飲酒がらみの事案だったという。


 法テラスとは、国民がどこでも法的トラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるようにする構想のもとで設立された法務省所管の公的な法人。宮古島事務所は、弁護士の過疎解消を目的に10年9月に設置された。

 年の相談内訳を見ると、民事で多かったものは、離婚や相続などの家事事件が52件(29・2%)、消費者金融などからの借金や過払い金返還請求などの債務整理が34件(19・1%)。土地や建物の明け渡しなどの不動産関係は19件(10・7%)、損害賠償は17件(9・6%)、債権債務は16件(9・0%)、交通事故が7件(3・9%)。その他が33件だった。

 刑事で多かったものは、逮捕から起訴されるまでの被疑者からの相談で15件(50・0%)。起訴後の被告からは10件(33・3%)、少年は1件(3・3%)、その他が4件だった。

 同事務所の中平達也弁護士によると、民事の家事事件では離婚よりも相続に関するものが多く、損害賠償の相談は離婚に関わる内容が多いという。11年では債務整理の相談が最多だったが、払いすぎた利子の返還を求める過払い金返還請求の事案が広く終息に向かっていて、全国的に減少傾向にあると説明する。

 不動産関係では、親戚などから借りた農地を長きにわたって使ってきた使用者と名義人との間での所有権などに関わるトラブルが宮古では多いという。

 刑事では、被疑者、被告からの相談のほとんどが飲酒がらみのトラブルや飲酒運転が占めていると話す中平弁護士。「裁判員制度導入(09年5月)以降、宮古島ではその対象となる凶悪事件は発生していない。飲み方を気を付ければ宮古島は平和な島になると思う」との考えを示した。

 相談総件数は11年の495件から12年は208件に減少した。その理由について中平弁護士は、従来は2人いた弁護士が12年10月から1人体制となり、その調整として8月以降、新規の相談を受けられなかったためと説明する。13年1月からは再び弁護士は2人体制となっている。

 同事務所での相談料は30分5250円だが、収入が基準以下の場合には同一案件3回までは相談無料となる。中平弁護士は「何かあれば気軽に相談に来てほしい」と呼び掛けている。

 相談は原則、祝祭日を除く月~金曜日。電話受付時間は午前9時~午後5時30分。問い合わせは同事務所(電話050・3383・0201)まで。


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