12/13
2025
Sat
旧暦:10月24日 先負 丙 
産業・経済 社会・全般
2013年4月20日(土)9:00

イネヨトウ、フェロモン防除成功/農家に試験結果報告




多くの農家が参加しフェロモン防除試験の成果について報告を受けた=19日、福山公民館

多くの農家が参加しフェロモン防除試験の成果について報告を受けた=19日、福山公民館

 宮古地区さとうきび技術員会(東江賢次会長)は19日、福山と比嘉地区で実施したキビの害虫メイチュウ類(イネヨトウ、シンクイハマキ)のフェロモン防除試験は成功したと、農家に報告した。
 フェロモンは、雄を引きつけて交尾をかく乱する物質。試験はフェロモンを染み込ませたチューブをキビ畑の周辺に設置して、周辺にフェロモンを充満させる方法で行った。



 かく乱がうまくいっているかを確認するイネヨトウのトラップ調査では、現在まで成虫は捕獲されていない。対象区で1日に頭以上も確認されたのと比べ、かく乱効果が明確になった。シンクイハマキも同様な結果だった。
 被害率(芯枯れ茎率)は福山は1%程度と低い。一方比嘉では、フェロモンによるかく乱効果が明確になったにもかかわらず、5%と高い月もあった。

 県農業研究センター宮古島支所は、比嘉について「北風のためフェロモンが行き渡らなかった試験区北側のススキ(発生源)の原野で交尾した雌が、キビ畑に飛び込んで卵を産み付けた」と推測している。
 報告会では、普段の防除では寄主植物になるイネ科雑草の除去徹底が有効になると強調した。

 質疑応答で、農家が防除効果をより有効にするために、全島防除の実施を求めたの対し、技術員会は市の対応次第で可能になるとの見方を示した。
 メイチュウ類は、キビの茎を食い荒らす害虫で被害は全県的な広がりを見せている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!