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社会・全般
2013年5月1日(水)9:00

男性が全額返金/公金私的流用問題

あす懲戒分限委開催


 宮古島市の男性職員が公金を私的に流用したとされる問題で、内部調査の結果、流用金額は75万5961円と見込まれ、男性がその全額を30日に返金したことが分かった。男性の処分内容を審査する市職員懲戒分限審査委員会(委員長・長濱政治副市長)は5月2日開催を予定している。


 今年3月31日まで伊良部農林水産室に在籍し、現在は教育委員会で勤務する男性が私的流用したとされる公金は、伊良部地域農地・水・環境保全管理協定運営委員会の2012年度事業費で、国、県、市の補助金により農地や排水路の整備などを行うもの。事業費は630万円で、そのうちの一部を私的流用したものとしたものと見られていて、本人も流用を認めている。

 流用金額について、男性が正確には分からないと述べていることから、実際に執行した事業費と通帳残高を確認した結果、予算630万円のうち執行金額は525万7745円、通帳残が28万6294円だったことから、差引75万5961円を流用分と算出した。

 男性は市の内部調査に対し流用を認め、4月中に返金する考えを示していた。その期限となる30日、男性は運営委員会事務員立ち会いの下、同委員会の口座に75万5961円を入金。同日午後3時ごろ、市にもそのことが報告された。

 教育委員会から26日に職員懲戒分限審査委員会の開催依頼を受けた下地敏彦市長は、同日中に長濱副市長へ審査を諮問。開催日について検討した結果、5月2日に開催する方針を決定し、男性に同日までに弁明書を提出するよう求めた。

 安谷屋政秀総務部長は、本人には委員会への出席を求めないこと、本人のほか当時の直属の上司に当たる室長と課長補佐も懲戒分限審査の対象となる考えを示すとともに、1回の審査で処分内容を決定する方向で検討していることを明らかにした。


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