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社会・全般
2010年9月5日(日)10:50

安慶田 昌宏さん(70歳)「みゃーくの会」会長 平良西里

安慶田 昌宏さん
安慶田 昌宏さん

大病を機にボランティア人生
 宮古空港ロビーに笑顔で学生たちを迎える安慶田さんの顔があった。2008年から県立看護大学が「島しょ環境を活かして学ぶ保健看護の教育実践」をスタートさせた。宮古での受け皿は市社会福祉協議会の地域活動コーディネーターがボランティア調整役として携わったことから医療福祉保健にかかわる人たちが「みゃーくの会」を結成、民泊の調整や実習先の病院や事業所の調整など、きめ細かなプログラムを作成、活動を進めている。    
 「長くて10日間、短くて2-3泊の受け入れだが、学生たちが宮古島を実習の場として選んでよかったと思えるような活動にしていきたい」と話し、実習生たちの研修を温かく見守る。これまでに受け入れた学生は65人、民泊の受け入れが14カ所で延べ日数が204日となっている。
 
 ボランティアに携わるようになったのは還暦を迎えてから。「定年を控え、大病を患った。それまで病気しらずで、でたらめな生活をしていた。心臓のバイパス手術で13時間を要した。人は、病気になって始めて健康の有り難さ、家族の大切さをしる。また入院中、医療看護に従事する人たちの仕事ぶりに心を打たれた。みゃーくの会の会長を引き受けたのもこうした体験があったから」と話す。
  
 農家に生まれ、砂糖商人への借金で貧困から逃れられない親を見て、あらゆる仕事をしながら自力で大学に。教師になろうと思ったのは、農林高校を卒業後、助手として働いたことが大きなきっかけとなった。「当時の校長が目をかけてくれ、農場管理などを任せてくれた。先生たちとの関わりの中で指導する立場に憧れて、それから大学への道を選んだ」
   
 県立看護大の今回の取り組みは、地域に根ざした保健看護活動ができる能力を養うというもので、受け入れ側の責任は重大。安慶田さんは「宮古の場合、大学が無く子どもたちを島外、県外へ送り出し、島外で学ぶ子らの苦労をしっている。そのため、島外からの子どもたちをわが子のように受け入れる土壌がある」と話し、生活経験豊富な会員が多く参加している強みを強調する。
     
安慶田 昌宏(あげだ まさひろ)1939年10月1日、城辺砂川に生まれる。宮古農林高校卒、沖縄大学卒。教職で社会科の教諭として多良間中・宮古水産・伊良部高・宮古高・上野中・福嶺中を経る。85年、社協主事の免許取得。現在、県社会教育委員、市社会教育委員議長、巡回教育相談員。幸子さんとの間に2男2女。


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