12/17
2025
Wed
旧暦:10月27日 赤口 己 
産業・経済
2013年5月23日(木)9:00

国営かんがい排水事業 伊良部送水路に着手

仲原ダムの進ちょく率は25%/宮古伊良部農業水利事業所

今年度予算は29億4000万円


伊良部導水路の建設工事(宮古伊良部農業水利事業所提供)

伊良部導水路の建設工事(宮古伊良部農業水利事業所提供)

 沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所(大梧光照所長)が進める国営かんがい排水事業の2013年度当初予算は、22億円となった。12年度補正の7億4000万円(繰入分)と合わせた予算額は29億4000万円で、前年度当初の28億円を1億4000万円(5%)上回った。今年度は、仲原地下ダムから伊良部向けに水を送る送水路敷設に着手する。


 同水路は、仲原ダムと野原岳に造る宮古吐水槽(タンク)を結ぶ7・2㌔で、今年度は2・2㌔の工事を計画した。

 伊良部地区への農業用水は、仲原ダムから送り、標高の高い宮古吐水槽を経由して、伊良部の牧山ファームポンド(FP)に自然流下させる設計だ。

 宮古吐水槽にためた水は、伊良部大橋を通って、牧山FPに行く。この間の導水路敷設は16・1㌔の計画のうち、12年度までに66%の10・6㌔を終えた。今年度は2・8㌔を建設する。

 仲原ダムの止水壁は、12年度までに582㍍完了し、計画延長2350㍍に対する進ちょく率は25%に達した。今年度は、346㍍の建設を予定している。

 宮古伊良部地区国営かんがい排水事業は09年度に着工し、13年度末の総事業費(523億円)ベースの進ちょく率は、約20%に達する見通し。伊良部島への送水は17年度、事業完了は20年度を目指す。

 同事業は、宮古島の畑で一年中使える水量の確保と、伊良部島での宮古島と同様な水利用農業の実現を目的とする。受益面積は9156㌶(宮古島7805㌶、伊良部1351㌶)。

 同事業では仲原ダム(有効貯水量920万㌧)と保良ダム(同160万㌧)を新たに建設。既存の砂川(同680万㌧)と福里(同760万㌧)、皆福(同40万㌧)を合わせた総有効貯水量は2560万㌧となり、現在の1・7倍に増える。仲原ダムの水は東山FP、ミルク峰FP周辺の畑にも配水される。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!