12/18
2025
Thu
旧暦:10月28日 先勝 庚 
社会・全般
2013年6月12日(水)9:00

前里教諭(宮総実)最優秀賞/下中財団50周年記念表彰

地下水保全と農業研究評価


下中記念財団から最優秀賞を受賞した前里教諭=11日、宮古総合実業高校

下中記念財団から最優秀賞を受賞した前里教諭=11日、宮古総合実業高校

 下中記念財団はこのほど、創立50周年記念表彰事業論文集を発表し、宮古総合実業高校(伊志嶺秀行校長)の前里和洋教諭の論文を最優秀賞に選考した。


 前里教諭は「生徒中心に16年間継続してきた研究成果を論文にまとめた。約200人の生徒が地道な研究を継続してきたことが評価されたと思う。生徒たちを誇りに思う」と受賞の喜びを述べた。

 同論文は「生徒自ら取り組む『課題研究』を通した地下水保全活動による環境教育の推進」と題し「宮古島の地下水を教育資源として水質研究による『有機肥料』の開発と『日本そば』を活用した環境保全活動」に焦点を当てている。

 「地下水汚染の要因が農業に起因している。基幹産業の農業の活性化と地下水保全はある面、相反するところがこれまであった。農業の高校(旧農林高校)でありながら、地下水保全の問題を放置しておくわけにはいかない」と、前里教諭は考え、農業活性化と地下水保全の研究を生徒と共に始めた。

 宮古島の飲料水に供される地下水の硝酸態窒素濃度が化学肥料由来で年々増加した。この危機的な状況に農業を学び将来、農業を志している宮古総合実業高校の課題研究専攻の生徒は「地下水保全型農業のあり方」について、考え取り組み始めた。

 これを原点に土壌蓄積リンが再利用できる有機肥料「バイオ・リン」を開発した。また、サトウキビ収穫から植え付けまでの間の畑で、サトウキビ収穫後に残る化学肥料由来の窒素成分を吸収する日本そばの栽培も始まっている。

 前里教諭は11月に県立博物館で行われる第16回日本水環境学会シンポジウムに生徒と共に参加し、地下水保全についての事例報告をする。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!