05/03
2024
Fri
旧暦:3月25日 先負 丁 
産業・経済
2013年8月24日(土)9:00

補助ワクチン徐々に浸透/使用本数大幅増加

子牛の肺炎、下痢予防

 肺炎や下痢で死亡する農業共済加入子牛が年間に300頭以上にも上る問題に対処するため、今年4月にスタートした補助ワクチンが、農家に徐々に浸透していることが宮古家畜診療所(金城肇所長)のまとめで分かった。4月から7月までの4カ月間で市内の子牛に接種した肺炎予防ワクチンは、昨年の564本と比べ316本(56%)多い880本と大幅に増加。下痢予防ワクチンも前期(18本)比13・7倍の248本だった。


 県農業共済組合宮古支所によると、2012年度は共済加入子牛のうち、437頭が死亡し死因は肺炎と下痢が約75%を占めた。ワクチン補助制度は、子牛のそうした死亡を減らし、農家経営の安定や共済加入促進につなぐ狙いで設けた。

 補助対象は共済に加入している牛。肺炎予防ワクチンは、3780円のうち宮古島市が3分の2(2520円)を補助。農家負担は3分の1(1260円)に軽減された。

 平良恵栄市畜産課長は「将来的には、全頭が接種を受けるぐらいに持っていきたい。そのためには、全農家が共済に加入していただく必要がある」と今後を展望した。

 子牛の年間死亡頭数437頭は、毎月の競り上場数に匹敵する。共済未加入子牛を含めると、死亡子牛はかなりの数に上るという。

 ワクチン接種は、農家の高齢化に伴う上場頭数の減少が心配される中で「病死の未然防止による400頭規模の維持」も視野に入れた。

 下痢予防ワクチンの接種費用は1050円で、県と共済組合が3分の2(666円)を補助、農家は3分の1(384円)を負担する。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!