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産業・経済
2014年1月23日(木)9:00

月間販売量15㌧に到達/紫イモペースト

国内外に広く販売


ペーストの真空パック作業をする職員=22日、市のイモペースト加工施設

ペーストの真空パック作業をする職員=22日、市のイモペースト加工施設

 南国食楽Zu(宮城正明社長)が市の委託を受けて運営する紫イモペースト加工施設の現在の月間生産量は、2012年度の実績(4・5㌧)と比べ3倍の約15㌧に達した。宮城社長は「今後も増えていく」と明るい見通しを示す。

 ペースト加工場は12年8月ごろ、稼働を開始した。宮城社長はペーストの売り込みに全国を奔走。昨年4月には販売窓口を沖縄製粉に一本化し、営業も同社を中心に強化したことで軌道に乗った。

 宮古島産紫イモのペーストはZuから沖縄製粉に行き、同社が国内外に広く販売するようになった。

 現在一番の大口取引先は香港の製菓会社で、月間の輸出量は6㌧。香港では月に十数㌧の取り引きを望む企業も出てきた。インドネシアからも引き合いがあるという。

 国内では本土の大手製パン会社に昨年末まで供給した。現在は食品会社と月に2~6㌧の取り引きがある。国内大手製菓企業への出荷も、最近決まった。県内では大手の製菓製パンの2社や一般の製菓店などに販売する。

 コンビニへの期間限定出荷は昨年9月の15㌧、10~12月の8㌧などがあった。

 宮城社長は「イモ事業は十分な販路がないままの出だしだった。試作品を作り営業して、販路を開拓してから始めるべきだった」と反省。その上で「販売は現在、沖縄製粉さんのおかげで軌道に乗った」と感謝した。

 Zuは加工場に職員8人を採用し、地域雇用にも貢献している。
 紫イモの6次産業化は、宮古島市主導で取り組んできた。販路拡大が進む中、今後は産地形成に向けてイモの安定生産供給体制の構築が課題となりそうだ。


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