12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2014年1月31日(金)9:00

「ホーイホーイ」と厄払い

野原でサティパロウ/国指定重要無形文化財


子供パーントゥを先頭に集落内を払い清めた参加者ら=30日、上野地区野原集落

子供パーントゥを先頭に集落内を払い清めた参加者ら=30日、上野地区野原集落

 国指定の重要無形民俗文化財「サティパロウ(里払い)」が30日、上野地区野原集落で行われた。子供パーントゥらを先頭に後方の女性たちが「ホーイホーイ」と唱えながら集落内を練り歩き、厄払いをした。


 毎年旧暦12月の最後の丑の日に執り行われる悪霊払いの伝統行事で、起源は定かでない。

 参加者らは、聖地の大嶽に向かって向こう一年間の豊作、無病息災を祈願後、行列を作り出発した。

 仮面をかぶった子供パーントゥと小太鼓をたたく子供、ホラガイを吹く子供らが一緒に並んで先頭を歩いた。後ろからは女性たちがクロツグ(方言名マーニ)とセンニンソウ(同タドゥナイ)で組んだ草冠をかぶり、草帯を腰に巻き、両手に悪霊払いのヤブニッケイ(同ツッザギー)の小枝を持って続いた。

 道路の四辻では子供らを囲んで女性たちが円陣を組み「ウルウルウルウル」と唱えた。
 伊藤琉陽君(上野小3年)は、初のパーントゥ役をしっかりと務めた。

 サティパロウは参加者らが集落南西のムスルンミに、身に着けていた草や小枝を取り外して置いて終わった。

 パーントゥの仮面が登場するサティパロウは1993年12月、「宮古島のパーントゥ」のくくりで、島尻のパーントゥ祭りとともに国の重要無形民俗文化財に指定された。類似した祭りはインドネシアやミクロネシアにもあるという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!