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産業・経済
2014年3月6日(木)9:00

農家ら190人繰り出す/県農林水産部、市

キビ畑825㌶にフェロモン設置


フェロモンチューブの設置を頑張った参加者ら=5日、伊良部の長浜

フェロモンチューブの設置を頑張った参加者ら=5日、伊良部の長浜

 県農林水産部と市はサトウキビの成長点や節を食害し芯枯れなどの被害を引き起こすイネヨトウのフェロモン一斉防除を5日、伊良部島の南区と下地島で行った。作業は35班に分けて実施し農家や行政、JA、製糖会社、トラック組合から約190人繰り出した。作業はきょう6日も同じ地区で、7日は北区で行う予定。防除作業はキビが栽培されている伊良部の全ほ場825㌶について実施する。

 フェロモン防除は雌のにおいのする同物質を周辺に充満させて雄の交尾をかく乱し、幼虫のふ化数を激減させる画期的な防除法。県は新技術のため、普及を目的に県内各地で事業を展開してきた。宮古では多良間村に次いで2カ所目。伊良部は宮古の中でもイネヨトウの生息密度が高く、被害拡大が懸念されることから事業実施となった。

 防除に使った資材は、フェロモンを染みこませたロープ状のフェロモンチューブ。参加者らは40~50㌢の高さで差し込んだ竹に、1本の長さ50㍍のチューブを縛り付けた。40㌃に1本設置しており、825㌶では約10万㍍が試算される。

 農家の立津宏径さんは「イネヨトウの被害は、毎年ある。特に一昨年は台風被害に加えて、イネヨトウの被害も多く収量が例年の半分に減った。行政の防除支援は助かる」と話した。

 宮古地区サトウキビ技術員会が平良福山で実施した、フェロモン試験によると芯枯れ率は1%と低く、高い効果が明らかになった。

 県内におけるイネヨトウの最初の異常発生は、2007年に与那国町で確認された。11年は伊是名村で被害が大発生。キビの反収は平年の半分以下の2・7㌧に減り、深刻な被害がクローズアップされた。

 イネヨトウ ガの仲間で成虫は400~700個の卵を産むとされる。成虫は体調1・1㌢~1・5㌢。幼虫はキビの成長点や節を好んで食べて芯枯れ被害を引き起こす。


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