漁港前広場が供用開始
佐良浜住民の憩いの場に
市(下地敏彦市長)が旧伊良部離島振興センター跡地で整備を進めていた通称佐良浜漁港前広場が1日、供用開始した。東屋2棟と公衆トイレが整備され、今後地域住民の憩いの場やレクリエーションの場として人気を集めそうだ。既存のカツオモニュメントが見やすい場所に移設され、住民の視線を引いている。
5階建ての同センターは、旧伊良部町時代の1978(昭和53)年に新設された。築35年が経過し老朽化が著しいことから、2012年から13年かけて解体された。
解体・跡地整備を含む事業費は沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用。跡地施設は、は伊良部地区景観向上事業の中の離島振興センター跡地トイレ・東屋工事で整備した。事業費2486万円で、国が8割、市が2割それぞれ負担した。
モダンな公衆トイレ(延べ床面積30・4平方㍍)には、男子用トイレと女子用トイレ、その中間に身障者用トイレを設けた。身障者用トイレと施設出入り口は社会的弱者に利用しやすいようにバリアフリーに整備した。
カツオモニュメントの正式名称は佐良浜漁港修築記念碑で、これは1994(平成6)年7月に設置されていた。
同広場の空き地は赤土で整備され、ここ数年人気が上昇しているヒメキランソウ(シソ科)の苗が多数植えられている。花色は青紫色。来年の今ごろの時期には、青紫色のじゅうたんを広げたように咲き誇りそうだ。