12/15
2025
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
政治・行政 社会・全般
2014年4月30日(水)9:00

「親の仕送りで生活」自立にはほど遠く

宮古島市14年度予算を家計に置き換え


 宮古島市は2014年度当初予算(一般会計)を年間に必要な生活費500万円の家計に置き換えて算出した。それによると、自ら稼いだ給料(市税)は60万円、臨時収入(負担金・使用料など)30万円で、足りない分は親からの仕送り(地方交付税、各種交付金など)に頼っている。ローンを組んだり、預貯金を取り崩したりするなど、自立にはほど遠いのが実情だ。


 市の予算書は500㌻以上に及び、市民がこれを理解するのは至難の業。
 このため市は、市民に予算を身近に感じて関心を持ってもらおうと、数年前から家計簿に置き換えて市の広報誌で紹介している。
 市の14年度の一般会計当初予算は、歳入歳出総額367億4800万円で過去最大規模となった。

 これは、中央図書館等建設に向けた実施設計費や用地購入費、スポーツ観光交流拠点、ごみ処理施設等整備事業などの大型事業の導入で、国庫支出金(親から特別にもらう仕送り)が前年度に比べて増加したことなどに伴うもの。
 さらには、生活保護費などの社会保障の伸びなども要因となっている。

 市の予算を家計簿にした場合、収入で最も多いのが親からの仕送り、次に親から特別にもらう仕送り(小遣い)で、二つ合わせた金額は350万円。全収入(500万円)の70%を占めている。
 公共事業などの資金として長期に借り入れる市債(ローン借入)が65万円で、年額給料(60万円)を上回っている。

 一方、支出を見ると、人件費に当たる「食費」が90万円、委託料や使用料、物品調達などの物件費に当たる「光熱水費、通信費」は64万円となっている。
 食費や光熱水費などは年々切りつめて少なくしているが、自宅(公共施設など)の増改築や修繕費が148万円と多額で家計を圧迫している。

 資産を見ると、預貯金の総額が129万円あるが、ローンの残高が490万円あり将来に不安を抱えている。
 安谷屋政秀総務部長は「市の財政は国や県に援助してもらわなければ自立できない状況。市の予算も家計簿も仕組みは同じ。市民生活に密着しており、身近に感じてもらえれば幸い」と話している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!