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産業・経済
2014年5月17日(土)9:00

株出管理機利用面積は922㌶

全収穫面積の2割 地区全体で62台稼働


株の高さがそろい青々と育っている株出=下地

株の高さがそろい青々と育っている株出=下地

 昨年の暮れから今年の春にかけて収穫したサトウキビ畑のうち株出管理機を利用した面積は、宮古地区全体で922㌶に上った。全収穫面積4859㌶の約2割を占めた。同機は株ぞろえや肥料、農薬、除草剤散布などの作業を同時にこなせる優れもの。同機を入れた畑のキビは株の高さがそろい、青々と順調に育っている。

 株出管理機の10㌃当たり利用料金は4000円で、8割の3200円を行政が補助した。利用実績は、申し込みを取りまとめたJAさとうきび対策室、市農政課、市伊良部支所農林水産室の3カ所で集計した。

 申し込み先別の利用実績はJAが760㌶、市農政課102㌶、伊良部の農林水産室が60㌶。利用(申し込み)件数は3カ所合わせて、1358件だった。対策室は昨年11月29日に申し込みを締め切り、この後に利用を希望した農家に市が対応した。

 地区別の利用実績は平良242㌶、城辺239㌶、下地159㌶、上野171㌶、伊良部60㌶、多良間が28㌶だった。

 株出管理機は62台(宮古53台、伊良部7台、多良間2台)稼働した。オペレーターの中には50㌶処理する人もいた。

 株出はハリガネムシ(キビの土壌害虫)に有効な農薬の登場やアオドウガネ(同)の成虫を光で誘き寄せて捕獲する可動式誘殺灯の大量導入に伴い、近年急増した。

 一方で、栽培管理が行き届かないために低反収の株出畑が多く見られるという課題が浮上。糖業振興会は昨年、同課題に対処し株出の反収を上げる目的で宮古地区に管理機30台(宮古23台、多良間2台、伊良部5台)を新たに導入した。

 管理機は昨年まで宮古地区では30台程度稼働していたが、今年は60台以上と一気に増え利用が本格化した 行政は株出のより以上の反収増は管理機を入れた後に、畝間を耕して土壌に空気を送り込む中耕培土を行わないと望めないと指摘。13-14年期産株出の反収は宮糖城辺管内が4・6㌧、沖糖が5・6㌧と低く課題に指摘された。反収目標は6㌧以上を示している。


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